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2019/03/10(日) 六甲全山縦走、リタイア編 その2

リタイア編、その1からの続きです。

 

鍋蓋山でゆっくり鳥弁当を食べていましたが、汗だくの体がすぐに冷え切ってしまったため、急いで飯をかっこんで出発することにしました。

頂上で休憩されていた他の参加者さん達は、いつの間にかいなくなっていました。

鍋蓋山の頂上はもっと樹林帯の中にあって展望もないイメージでしたが、今は伐採事業が行われているのでしょうか?

だいぶ明るく景色もいい印象に変わりましたね。

 

鍋蓋山山頂、藤原さんの写真を拝借

 

さて、気を取り直してボチボチ先に進んで行きます。

もうリタイアを決意しているので、気楽なものです。

道も緩やかな下り坂の樹林帯で、気持ちよく歩いて行きます。

 

しばらくすると大竜寺っぽい所に出て、チェックポイントはどこかな?と無駄に階段を登り、お寺の境内の方に行ってしまいました。

ところが誰もいません、あ、こっちじゃない。。

無駄に階段を登り、無駄に階段を降りる羽目になってしまいました。

下り階段に関しては、もはや膝をかばいつつ亀のような遅さじゃないと降りれない状態になっていました。

 

膝をぷるぷるさせながら階段を下りて行くと、大会スタッフの方がおられ、大竜寺の入口の門の所にチェックポイントがありました。

到着したのは制限時間の5分前、あ、良かった、まだ通過できそうですね。

ゆっくりでもいいから、とりあえず摩耶山だけでも目指してみようかな?

と、心の中にそんな野心が生まれそうになっていると、隣にいたお兄さん2人組が、

「すみません、リタイアしたいんですけど・・・」

と受付の人に申し出ました。

聞くところによると、どうやらもう膝の痛みが限界のようでした。

それを聞いたスタッフのおっちゃんが、「痛い時は無理しない方がいいよ」と。

うんうん、そうだよな、私の膝も限界ですよね、これは、勇気ある撤退としましょう!

と言うことで、「じゃ、私もリタイアで!」とスタッフの方にお願いしました。

 

御褒美のジュースをいただきながら、門の所で一息付いておりますと、制限時間ピッタリにアンカー集団の人たちが歩いて来られました。

6人くらいで歩かれてるのですね。

この大会ではアンカー集団に追い付かれると、問答無用でその場でリタイアとなります。

ここでリタイアしなかったとしても恐らくすぐに追いつかれていましたね。

 

アンカー集団の皆さん

 

ここで、ちょっとしたトラブル?が発生。

2人で参加されていてチェックも済まされている参加者の方の、1人がどこかに行ってしまった?(トイレ?)らしく、

「アンカーより遅れたらリタイアになるよ、もう出発するよ」

「もうチェック受けてるんですけどダメですか?もう来ると思うので、すぐ追い付きますんで!」

という押し問答が繰り広げられていました。

この影響もあり10分程遅れてアンカー集団は出発して行きました。

アンカーの方もボランティアなのでしょうか?ペースメーカーも大変ですね。。

 

早く~何してるの~?もう出発するよ~と言った感じのアンカー集団さんたち

 

さて、私もそろそろエスケープへと旅立ちましょう、と言うことで、新神戸駅へ向かい出発します。

コンクリートの下り坂をゆっくり1人で進んで行きます。

途中川を渡る場所では、あぁ水がきれいだなぁとか写真を撮ったりしてボチボチ進んで行きます。

 

川を渡る

 

しばらくすると市ヶ原に出ます。

茶屋を左に進めばトゥエンティクロスを経て摩耶山、右に進めば新神戸駅です。

ここから新神戸へは車道が続きますが、結構距離ありますね。

茶屋には明らかに登山者ではない街の人が観光?に来ていました。

下界との境界みたいなゾーンですねここは。

てくてく新神戸へ向かっていきます。

 

下界が見えてきた

破線ルート?ここからも市ヶ原へ向かえるようです。敢えて山道を歩きたい人向け。

ハーブ園のロープウェー

 

下界の景色やハーブ園のゴンドラを見ながらゆっくり進んで行きますと、右手に階段で降りる箇所があります。

新神戸駅はこちらだそうです、か、階段ですか?

階段の下りはもろに膝に来るので、なるべく遠慮したいところなのですが、仕方ありません。。

 

こちらにはちょっとした公園があり、トイレもあります。

カップルの方がお弁当を食べておられました。

 

ちょっとした公園

 

ここからが、えぐかったです。

さらに階段の下りが続くからです。

おぉ、まさに最後の試練か、、地獄の下り階段。。。

少し先に、同じように牛歩で降りておられる登山者の方がいらっしゃいましたが、私と同じようにエスケープされた方と思われます。。

お互い膝には気を付けましょう、と思いながら、その方とペースを合わせるようにゆっくりと階段を下ります。

 

布引の滝への分岐

 

えーと、せっかくエスケープするので何か撮れ高を、ということで布引の滝へ向かってみます。

そんな距離もなさそうですし。

と、思ったのが運の尽き、こちらの方がさらなる下り階段が続くルートだったのです。

ほぉぇえええええ!!勘弁してくれぇぇええええ!!!

 

布引の滝

 

滝はきれいでした。

でもずっと下り階段です。

そしてほとんど人がいません。

外国人の観光客の方が、1人で来られていました。

神秘的な滝を楽しんでいただけましたでしょうか?

 

これでもか!と言わんばかりの下り階段

 

だ、ダメだ!このルートは!膝を言わした人向けのエスケープルートではない!!

神経が擦り切れるような膝の痛みの中、この階段を降りろと言うのか!!

一歩ずつ泣きそうになりながら階段を降りて行きます。。。

 

後で調べたところ、あれですね、途中で見えていたハーブ園のゴンドラでも降りれるようです。

そっちの方が断然お勧めです。このエスケープは膝が痛い時は使わない方がいいですね!

泣きながら歩くこと数十分、ようやく新神戸駅に到着です。

 

新神戸駅の裏手に出ます

川の上に作られている新神戸駅

 

なんかうろ覚えですが、ここには断層が通っている?らしく、万が一断層が動いたとしても建物に影響のないような仕組みで新神戸駅は建てられていると聞いたことがあります。

嘘かも知れないです、ごめんなさい。

そんなことを考えつつ、街に降りてきました。

さぁ、とりあえずはびしゃびしゃの服を着替えないと。。

でも何処で着替える?駅のトイレか?

せっかくだし銭湯でも行って温まるか?

いやでも藤原さんはまだこの過酷な雨の中頑張っていらっしゃるし、そんな中、藤原さんを裏切るような行為は自重した方がいいんじゃないか?

まぁ行くかは別として、とりあえず近くの銭湯を調べてみるか、、あ、ちょうどいいここから徒歩5分くらいの所にスーパー銭湯神戸クアハウスがあるじゃないか。

いやいやでもでも、そんなゆっくり湯船に浸かって疲れ切った体を癒すなんてそんな大人げない裏切行為みたいなことできるわけ、、あ、あれ?足が、足が勝手に銭湯の方に進んで行く!!そ、そんな、藤原さんはまだ頑張っているのに!!ま、待ってくれ!!あ、足が止まらない!!あーーーーー!!

 

 

ざぶーーーーん!!!!!

ふーーーーううううううぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!

あ”あ”あ”あ”あ”-----!!!!し、痺れるぅぅぅうううううう!!!!!

 

 

拝啓、藤原さん

すみません、欲望に勝てなかったp-tingです。ごめんなさい。

藤原さんが雨の中、宝塚までの道のりを頑張っていると言うのに、私は神戸のスーパー銭湯神戸クアハウスで心身をリフレッシュさせてしまいました。

登山の後の風呂というのは、どうしてあんなに心地よいものなのでしょうか?

露天風呂でたましいが抜けそうになりながら、今大会を振り返っていました。

久しぶりの登山だからリタイアはある程度覚悟していたけど、もう少し頑張りたかったなぁ。。

膝の痛みも体重や日頃のトレーニングの無さから来てるんだし、もっと体を作っておくべきだったなぁ。。

そんな反省の念を持ちながら、スーパー銭湯を後にして、知り合いのビアバーへ向かいました。

 

登山の後のスーパー銭湯の後のビール

 

どうして登山の後のビールはこうも美味しいんでしょうか。

ましてや、スーパー銭湯の後だと、その美味しさは計り知れないほどです。

なんだか普段よりもまわるのが早いような、、お兄さん、すみません、ビールもいいんですが何か腹に溜まるものを、、飯、肉、、ガッツリ系のものを下さい!!

エネルギーを使い切っていた私の体は、血肉を欲していました。

 

ううう、藤原さんが宝塚に着くまで時間がありましたもので、ごめんなさい、ビールを飲みながら時間を潰しておりました。

藤原さんの状況をお伺いしようとメールするも、返事がありません。

後から聞いたところによると、携帯が壊れそうな激しい風雨でなかなか返信できなかったとのこと。。

そんな勇者藤原さんを迎えるべく、阪急電車で宝塚へと移動しました。

 

無事に戦闘を終えた藤原さんと合流。ちなみに私は銭湯を終えています(爆)

 

無事に藤原さんと合流しました。

びしょ濡れの服を着替えていただいて、いつものように居酒屋で反省会?です。

藤原さんは寒さのあまり右手が固まってしまったみたいで、箸が持てないとのこと。。

どれほど過酷な行程だったのでしょうか。。。

(藤原さんの行程の様子は、藤原さんからの記事を見て下さいね!)

2019/03/10(日) 須磨浦公園駅から宝塚駅(六甲全山縦走) その1

 

完走お疲れ様でした!!

 

いやー、それにしてもこのような結果になってしまうとは。。

私もゴール後のぜんざい食べたかったなぁ。。

(ビールを既に飲んでいる貴様が何を言う!!)

 

この時は来年の事は口にしませんでしたが、今これを書いていて、リベンジ心が強くなってきました。

もう少し体のコンディションを整えて、来年もリベンジしたいですね。

まずは体重を減らして膝の負担を減らす、そして月一回の山登りで足腰を慣らす!

、、、まぁ万が一できなかった場合は、私は東コースとかにしますかね。。

どこかで藤原さんに追い付かれる感じで。。

 

藤原さんはなんとこの翌日も伊吹山に登られるとか。

信じられないです、尋常じゃない体力ですね、、

私もまた奥多摩に登りたいので、なんとか時間を作ってまた東京に行きたいなと思っております。

今後ともよろしくお願い致します!

何はともあれ、今回はお疲れ様でした!!

 

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2019/03/10(日) 六甲全山縦走、リタイア編 その1

おはようございます、p-tingです。

 

今回はいつもお世話になっている藤原さんが、遠路はるばる関西まで来ていただけるとのことで、とてもありがたく思っております。

一緒に六甲全山大会に参加したのですが、ルートの詳細などはひとつ前の藤原さんからの記事で詳しく書いて下さっておりますので、こちらの記事では私のリタイア記録として、その心情をつづって参りたいと思います。

わたくし六甲全山は中学生の頃に父親と、いわゆる大会とは別で個人的に勝手に走破したことがございまして、それはそれはその時は大変辛かった記憶があるのですが、もうかれこれ20年も前の話ですし、ましてや最近は全然山にも行けてない生活が続いておりましたので、果たして走破できるものなのかと戦々恐々としながら当日を迎えたのであります。

 

2019/3/10 AM 5:00

三宮のマンガ喫茶で仮眠をして、東京から夜行バスで来られた藤原さんと合流。

阪神三宮駅から須磨浦公園駅へと向かいました。

藤原さんの小さいリュックはパンパンで、「サブザックをリュックの上から背負う」という荒技を使いこなされていました。

駅から受付までの上り坂で既にしんどくなりましたが、受付を済ませて出発です。

時間も遅いためか、受付は全く混んでいませんでした。

 

出発!!藤原さん元気そうです。

 

出発してからすぐに、息が上がります。

久しぶりに山を登ると言うのは、それはもう辛く苦しい訳です。

ましてやそれが制限時間のある大会だとプレッシャーも半端ない訳です。

しょっぱなの上りから体が重く、こういう時はできるだけゆっくり歩きたいのですが、何となく回りの皆さんの雰囲気とか、大会全体の空気が「早く歩かねばならない的な何か」を感じさせるのです。

須磨浦の頂上に着いた時にはもうひーひー言っておりました。。

 

きれいな朝焼け。この時点では晴れてました。

 

とは言えまぁ登りがしんどいだけで、この時点では平坦な道や下り坂なんかはスルスルと歩いておりました。

もうこれは体重の増加が100%の原因ですね、これにつきます。

 

朝焼けを眺める藤原さん

 

須磨浦公園~菊水山は、何度か歩いたことがありますが、これほど登りと下りが極端に連続する感じだったんですね。

もうすごいですね、縦走と言うよりは、「何個かの単独の山を登って降りて登って降りて登る」、みたいな感じですね、いやほんと。

高倉台の市街地を抜けて、須磨アルプスへ向かいます。

 

須磨アルプス

前半の見どころにテンションが上がる藤原さん

 

須磨アルプスは結構危険でスリリングな記憶がありましたが、こんなにも小規模だったか?と言うくらいすぐ通過してしまいましたね。

その後は横尾~妙法寺の市街地を抜けます。

怪しげなシェルターに覆われた地下鉄の下をくぐるのですが、個人的にはこういう怪しげな構造物が印象に残ります。

 

シェルターに覆われた地下鉄の下をくぐる

 

市街地を抜けると次は高取山に登るのですが、これが地味にきつかったですね。

そう言えばなんとなく中学生の頃にも地味にきつかった記憶があるような気がします。

山頂には神社があり、縦走ルートでは参道の裏側から登って行くような感じですね。

 

地味にきつい高取山登り

 

高取山の登りで体力をそぎ取られた後は、丸山市街地を抜けます。

道が迷路みたいで迷いやすいとよく言われている地域ですが、電信柱等にしっかりと標識があるので、見落とさなければ問題ないです。

それよりも坂道の傾斜が地味にキツイ、、普通に登山道と同じくらいの傾斜じゃないですか?

ボディーブローのように効いてきますね、、市街地だからと言って油断できません。。

 

100均のポンチョを装着する藤原さん、この人の体力は計り知れない・・・

丸山市街地

上り坂キツイっす。。

 

ここまで藤原さんに貴重なパンをいただいたり、随時おにぎり等を食べてエネルギーを補給して来ましたが、ここに来て、ものすごいお腹が減りパワーが無くなってきました。

雨が降り出して気温が低いのもあるのかもしれません。

飲み物もお茶しか持ってなかったので、ポカリ的なものを自販機で買おうとしたら売り切れ・・・

仕方なくリアルゴールドを飲みましたが、これ結構効きますね!

すぐに元気が湧いてきました。

リアルゴールド最高!!

 

鵯越駅から菊水山登り口までは遊歩道的な気持ちのいい樹林帯を進んで行きます。

さっきの丸山市街地よりよっぽど楽です。

廃止となった菊水山駅の残骸を通過して、急坂を登ると、第1のチェックポイントです。

40分前の到着、関門を突破できたことに少し安心しました。

 

さて、少し休憩して、ここからは菊水山の階段地獄に挑戦です。

学生時代、ここの登りのあまりのしんどさに、二日酔いの先輩がゲ○を吐いていたのを来るたびに思い出してしまう所です(笑)

今までは少し焦りながら自分にしては早いペースで歩いていましたが、チェックポイントで40分の余裕があることが分かり、少し落ち着いてゆっくり登ることにしました。

息は上がりますが、ゆっくり登れば登れるんです、山登りと言うのはそういうものです。

藤原さんははるか遠く先に行ってしまいましたが、私は同じくらいのペースで歩いている人たちと抜きつ抜かれつしながら、亀のようなペースで登って行き、無事に菊水山頂上にたどり着きました。

頂上では藤原さんがお出迎えして下さいました。

 

ここで頂上の写真を貼りたいところですが、疲れ果てていたため写真がありません。。。

天気も崩れて来て、景色もだいぶ霞んできました。

少しばかりの休憩をして、先に進みます。

藤原さんのお写真を借用して、マップを見ると1/3くらい来ましたかね、適当ですが。。

 

六甲全山縦走路マップ

 

さて、ここから軽快に下って行きます。

と、言いたいところですが膝の痛みがピークになってきました。

下りは膝にこたえます。。

(これを書いてる今も思い出しただけで膝が痛くなってきました笑)

 

ここの下りはかなりザレていて危険な印象がありましたが、以前のルートが通行禁止になって新ルートが開拓されている箇所があり、前のように危険な感じは無くなっていました。

しかしそれにしても膝が痛い、、、急過ぎませんか下り坂。。。

膝の激痛に耐えながら、なんとか有馬街道の天王吊橋まで到達です。

有馬街道はたまに車で通るのですが、通るたびにこの吊橋を見てしまいます。

今はその吊橋の上にいます。

 

天王吊橋

 

ここから鍋蓋山までまた登り返しなんですよね。

ほんと、どれだけ登って下ってを繰り返すんでしょうかこのルートは。。

またもや一気に牛歩になってしまいます。

加えて膝の痛みも耐えがたいものに、、さらにエネルギー切れで、前に進まなくなってきました。

ここも結構な登りのはずですが、菊水山の登りの後なのでさほど印象に残らない感はありますね。

 

坂を登り切って、わーい!と思ってから山頂までが地味に結構距離がありまして、絶望感を抱きながらボロボロの体を前に進めて行きます。

と、元気そうな足取りの女性が立ち止り、仲間と何やら話しています。

次の大竜寺のチェックポイントまで40分しかないとか?

あれ、結構やばいんじゃないですか??

先ほどのチェックポイントの40分の余裕がいつの間にゼロに・・・

やはり少し早いペースで歩かないと厳しいみたいですね。。。

 

そして、半ばあきらめモードで鍋蓋山に到着。

あれ、藤原さんがいません・・・あぁ・・・ついに見放されたか・・・

と思ったら奥の展望スペースの方におられました。

 

私は膝の痛みが限界に来ていたのと、体力的な面で制限時間に間に合いそうにないと言うこともあり、ここでリタイアを決意し、藤原さんに六甲全山を託すことにしました。

とりあえず一息付いてからエスケープを考えようと、最後の食料である鳥弁当を食べながら景色を眺めました。

リタイアを決意したので、精神的にはホッとしました。

 

藤原さん、後はよろしくお願いします!!

 

あれ、リタイア記録のくせに、その2へ続きますよ。

 

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2016/10/30 多紀連山(御嶽、西ヶ嶽) その2

こんにちは。p-tingです。

前回からの続きで、多紀連山登山の後編です。

 

これから向かう西ヶ嶽

これから向かう西ヶ嶽

 

御嶽山頂で腹ごしらえをしたところで、続いての目標、西ヶ嶽に向かいます。

西ヶ嶽の標高は727mと御嶽より低いのですが、途中かなりのアップダウンがあり、結構しんどいです。

特に西ヶ嶽山頂手前の登りは、今日のコースで一番しんどかった。。。勾配のキツさが半端ないです。。。

足がつりそうになりながら、御嶽から50分で西ヶ嶽山頂に到着です。

 

西ヶ嶽山頂

西ヶ嶽山頂

西ヶ嶽からの御嶽

西ヶ嶽からの御嶽

 

西ヶ嶽からの展望も良いですね。頂上付近の木々が伐採されているため、景色がよく見えます。

実は私は近所と言うことで、普段毎日のように西ヶ嶽を見ていますが、その山頂に立てたことは、結構嬉しく感じますね。

山頂で缶コーヒーを飲んで一服したところで、次は藤岡ダムまで下山します。

 

実は今日のルートで一番不安だったのがこのルート。

某山行投稿サイトで事前に調べたところ、多少荒れていて迷いやすいとの情報。

果たして無事に下山できるのか???

 

藤岡ダム方面へ下山

藤岡ダム方面へ下山

 

山頂からしばらく西方面に降りたところで、藤岡方面への分岐を左に取ります。

えーっと、、、雑木林の中を降りて行くようですが、、、これ、ルートあるんすか??

一瞬ビビりましたが、良く見ると足元に木で作られた階段が見えます。

 

あっ、よかったー階段あるやん。助かったわ―。

 

でも歩く人が少ないのでしょう。

階段の上に落ち葉や腐葉土が傾斜上に積もっていて、もはや階段の意味をなしていません(笑)

所々見失いそうになりながらも、なんとか階段を伝って降りて行きます。

 

ちょうど、広葉樹帯が針葉樹帯に変わるあたりで階段も終わり、あとはテープを頼りにルートを辿ります。

倒木が多く荒れてはいますが、道ははっきりしており、迷うことはありません。

途中から沢の横を歩くようになり多少滑りますが、これと言った危険個所はないです。

丸太3本の頼りない橋を渡り、だいぶ降りてきたなと思ったところで、池が登場します。

 

丸太3本橋(新旧)

丸太3本橋(新旧)

ひっそりと佇む藤岡奥池

ひっそりと佇む藤岡奥池

 

この池については他の皆さんもネットで書かれていますが、とてもいい雰囲気ですね。

忘れ去られたようでありながらも、ひっそりとそこに佇む存在感。

他には誰もいない、何とも言えない静けさで、心が安らぐような、とても落ち着いた雰囲気。

少し廃墟にも似た、もの寂しい感じもあって。。。

個人的には、登山を忘れてゆっくりと休憩しながら、コーヒー1杯でも飲みたい気分になるような場所です。

下流方面には苔まみれの人工的な堰がありましたが、藤岡ダムが出来るまでの貯水池だったのでしょうか?

 

ここから少し湿地帯みたいな雰囲気の道を歩き、右横に小さな滝壺などを見ながら進むと藤岡ダム湖畔に到着です。

バス釣りに来ている方々を見ながら、湖畔の周遊道路を歩いて、藤岡ダムに到着しました。

9時~15時の6時間、プチ登山で久々の山行としては適切なコースでした。

 

藤岡ダムと西ヶ嶽

藤岡ダムと西ヶ嶽

 

長くなりましたが、レポートは以上です。

次の登山はいつになりますかねぇ~。。。

 

2016/10/30 多紀連山(御嶽、西ヶ嶽) その1

こんにちは。p-tingです。

毎週のように登山に行かれる藤原さんとは異なり、私は山行から遠ざかっていました。

しかし、今住んでいる土地に引っ越して来てから4ヶ月が経ち、そろそろ近所の山にも登っておかねばならんだろうと言うことで、久しぶりに登山してきました。

今回はその記録をアップしたいと思います。

 

行き先は多紀連山です。

多紀連山とはなんぞや?聞いたことないぞよ?と言う方もおられるでしょう。

 

そう、多紀連山とは兵庫県は篠山市北部に位置する山塊で、標高500~700m程の連山です。

標高も低いですし、結構な感じでマイナーな山だと思います。

御嶽、西ヶ嶽、小金ヶ嶽の三峰が主峰となっており、今回は御嶽と西ヶ嶽に登りました。

 

さてさて、久々の登山。

今回は瀬利交差点から少し北に進んだところにある「御嶽口」から登り始めます。

御嶽正面コースというらしいですが、コース状況はどうでしょう。

マイナーなだけあって、登山ルートはしっかりしているのか??若干不安に思うところがありました。

 

最初は車道が続き、集落の中を進みます。

そして、集落が終わり、いよいよ山道に入る、、、と言うところで一瞬固まりました。

 

あれ?ルートがない??

いや、ある、、ように見えるけど、藪だらけで荒れている、、、

大丈夫かこのルート???

 

しょっぱなから焦りつつも、周辺を色々と道を探りながら進みますと、どうやら荒れていたのは入口だけのようで、シカよけのゲート以降はしっかりとした登山ルートになっていました。

こういう登山口の入りが分かりづらいのは、マイナー登山コースあるあるですね(笑)

 

標識もしっかり設置されている

標識もしっかり設置されている

 

さて、当初の心配は何処へやら。普通の登山道が続きます。

勾配もそれほどきつくもなく、標識もありますし、迷うような箇所はありません。

久しぶりの快適登山です。

 

途中景色がよく見える展望ポイントがありました。

今まで登ってきた尾根ルートや、小金ヶ嶽がよく見えます。

田舎の山なので、景色を見て一番に出た感想としては、「山しかない」というものでした(笑)

 

コース途中の展望ポイントから。中央に見える尾根が今日登ってきた御嶽正面コース。

コース途中の展望ポイントから。中央に見える尾根が今日登ってきた御嶽正面コース

同じ場所から。写真中央に見えるのが小金ヶ嶽。景色を見ての感想→「山しかない」

同じ場所から。写真中央に見えるのが小金ヶ嶽。景色を見ての感想→「山しかない」

 

登山ルート途中には、「鳥居堂跡」や「大岳寺跡」など、過去修験道の山として栄えた遺構が見受けられます。

今となってはすっかりマイナーな山ですが、過去には行者さんなどが多く入山する栄えた時期もあったんですね。

 

さて、頂上手前になると多少岩場っぽくなって、勾配がやや増し、うぉ~キツイなぁ~と思ったところで標高793mの御嶽山頂に到着です。

登山口から2時間20分。コースタイムピッタリですね。

地図にはトイレなしと書かれていましたが、頂上手前の休憩所横に簡易トイレがありました。

 

御嶽山頂の石室

御嶽山頂の石室

御嶽山頂

御嶽山頂

御嶽山頂からの景色

御嶽山頂からの北側展望

御嶽山頂にある中継所

御嶽山頂にある中継所

 

頂上は東峰と西峰があり、東峰には立派な石室があります。

西峰には三角点と中継所があり、北側に展望が広がります。

ここで昼食。気温は高くはないですが、日差しがあるので寒くはありません。

ちょうど出発しようとした時、年配の女性が1人登ってこられましたが、今日の登山で出会ったのはこの人だけでした。。。日曜日なんだけどなぁ。。。

 

次回に続く。