p-tingさん、お疲れ様です。
当初は1泊2日で中房温泉から燕岳に登って燕山荘に泊る予定でしたが、自分が2泊3日で行けることになったのがきっかけで、中房温泉から上高地のルートに変更になりました。
職場のメンバ4人で行くはずが、Yさんが腰痛で辞退、Kさんが直前に体調不良でドタキャンした為、最終的に北岳と同じHさんと2人になりました。
天気予報は「前日の夜に雪(積雪の可能性もあり)、初日の午前中と夕方が雨」だったので、どうなるか心配しながら出発することになりました。
【1日目】
毎日あるぺん号で中房温泉に向かいます。
竹橋にある毎日新聞社1階は登山者でごった返しています。
夜行バスで行く登山者って多いんですね。
中房温泉に向かうバスは5台です。
自分達が乗車した4号車は中房温泉に直行で、他のバスはどこかに経由してから中房温泉に向かうようです。
予定通りにバスは出発します。
夜行バスは慣れていないのであまり眠れません。
最終休憩地を出発した後に眠気がきてウトウトていたら、バスが停車してドアが開きます。
また休憩?なんて思っていたら、中房温泉に到着していました。
真っ暗のままバスを降ろされます。
薄明かりを頼りに駐車場で着替えようとしましたが、雨がパラパラと降り出してきます。
仕方なく小屋の方に移動してテント内で着替え、朝食にします。
雨がやむことを期待して少し様子を見ますが、雨はやみそうにありません。
後続のバスも到着してテント内も混雑してきたので、レインコートを着て出発することにしました。
中房温泉から燕山荘までは北アルプスの三大急登の1つで、すぐに九十九折りの急登になります。
奥多摩の山みたいなスタートですね。
第一ベンチ、第二ベンチ、第三ベンチ、富士見ベンチと休憩ポイントがたくさんあり、整備された登山道です。
ずっと樹林の中なので、雨の影響もあまりありません。
レインコートがサウナスーツ替わりになってしまい、暑くて汗だくです。
富士見ベンチで暑さに耐えられず、カッパを脱ぎました。
富士見ベンチの少し先で上空に青空が見えます。
雲の上に出れば稜線は晴れてるかも…なんて少し期待しちゃいました。
「合戦小屋まで10分」「合戦小屋まで5分」の標識を通り過ぎると、合戦小屋に出ました。
ここまで休憩なしだったのと、このまま歩き続けても到着時間が早すぎるので休憩することにします。
合戦小屋がスイカが名物のようですが、もうスイカは終わっていました。
合戦小屋でゆっくりしていましたが、何もやることが無くなったので燕山荘に向かうことにします。
合戦小屋から少し上るとベンチのある開けた場所に出ます。
標識はありませんでしたが、三角点があるので合戦沢ノ頭でしょう。
燕岳まで2.3Kmと書いてあります。
まだ意外と遠いですね。
傾斜が緩やかになりましたが、上りは続きます。
岩場にちょっとしたクサリ場があります。
ここはクサリを使用しなくても普通に歩けました。
登山道が整備された階段になると、左手に燕山荘が見えてきます。
階段を登り終えると開けた場所に出ますが、日本海側からの冷たい風が吹いてます。
稜線は寒いですね。
燕岳に行く前に燕山荘に寄ります。
Hさんがお腹が空いたと言うので、燕山荘で何か食べれる物がないか覗いてみることにします。
カップラーメンとかは売っていましたが、食堂は11時からで食事をすることはできませんでした。
燕山荘の外に出るとHさんが「燕岳に行くのをやめる?」と問いかけてきます。
自分は「何も見えなくても行きましょう!」と即答します。
ガスガスの中を燕岳に向かうことにします。
燕岳に着く頃にはガスが晴れてくれることを期待しながら歩きます。
途中にイルカ岩、メガネ岩があります。
景色は何も見えないまま、燕岳に着きました。
山頂は意外と狭いし、標識も小さいですね。
ピークを踏んで写真を撮ったらすぐに燕山荘に戻ります。
燕岳の滞在時間は1分未満でした。
スワローズファンとしては今シーズンの成績と同様に消化不良となってしまいました。
天候がいまいちなので、燕岳に向かう人が少なく、あまりすれ違う人がいません。
目的地が槍ヶ岳方面の人だったら、この天候で燕岳に寄ろうとは思いませんよね。
燕山荘に戻ると、裏手にあるテーブルをお借りして少し早い昼食にします。
ザックからランチパックを出すとパンパンに膨れています。
よく破裂しなかったなと思いました。
昼食後、大天荘に向かいます。
稜線は相変わらずガスガスで、日本海側からの冷たい風が吹いてます。
個人的には涼しくてちょうどよかったりもします。
しばらくはなだらかな登山道です。
天気が良ければ眺めは最高ででしょうね。
ハイマツの間を通ったり、岩の間を通ったりもします。
大天井岳3.5Kmの標識の場所を左に折れると、下り坂になります。
ここが大下りなんですかね。
下った後は東側の登山道になり上り返します。
東側の登山道になると風が吹かなくなります。
暑い。。。
ある程度上り切ると西側の登山道になり、なだらかになります
ここでHさんに頼んで、自分の歩いている姿を撮ってもらいます。
(写真を見ると、ザック意外とデカイですね。)
しばらく歩くと階段が見えます。
ガスで先が見えませんが、かなり登りそう。。。
階段の手前にちょっとしたクサリ場もありました。
階段は想像よりも短くて助かりました。
階段を登り終えると登山道は右に曲がりピークを巻いていきます。
その先に分岐がありました。
分岐をまっすぐ行くと槍ヶ岳方面、左に折れると常念岳方面です。
自分達は大天荘に泊るので左に折れます。
登山道は大天井岳を巻きながらとなりますが、なかなかの傾斜です。
先行している登山者も苦戦しています。
大天荘まで500mの標識が現れます。
おっ、あと少しだと思うと、100m毎のカウントダウンの間隔が意外と長かったりします。
大天荘まで100mの標識を通り過ぎて少し歩くと、ようやく右手に大天荘が見えてきました。
大天荘で受付を済まして、泊まる部屋に案内してもらってから食堂に行きます。
自分はあまりお腹は空いていませんでしたが、Hさんがお腹ペコペコだったので自分も何かを食べることにします。
軽食でよかったのですが、「インディアン・ランチ」が気になってしまい、ガッツリのインディアン・ランチにしました。
カレーが「牛ひき肉のキーマカレー」、「ほうれん草のグリーンカレー」、「スパイシーチキンカレー」の3種類から選べます。
自分は「牛ひき肉のキーマカレー」にしました。
辛さ控えめで美味しかったです。
食事中に窓からライチョウが見えるサプライズもありました。
食事後は恒例の1人延長戦です。
天気が良ければ大天井岳と牛首展望台に行きたかったのですが、ガスってて展望が望めないので大天井岳だけにします。
大天荘の脇から岩がゴロゴロした登山道を歩いて行きます。
先週、雑に歩いて左手をケガしたので、丁寧に歩いていきました。
大天井岳まではあっという間でした。
山頂には誰も居ませんでしたが、ライチョウの親子が5羽居ました。
逃げられないように写真を撮りまくります。
動くのでなかなかいい写真は撮れませんね。
そして空を見上げると薄っすらと虹が見えます。
景色は見えませんでしたが、ライチョウと虹が見れたので得した気分で大天荘に戻りました。
大天荘に戻ってから10分後、外は大雨に・・・
いいタイミングで戻りましたね。
Hさんと談話室でコーヒーを飲もうとしていたら、若者2人が
「ワインを一緒に飲みませんか?」
と声を掛けてくれます。
2人で少し悩みましたが、ワインをご馳走になり、山談義に花を咲かせました。
楽しいひとときを過ごすことが出来ました。
雨は夜遅くまで降り続いていました。
コースタイム(1日目)
中房温泉(6:07)~(8:14)合戦小屋(8:28)~(9:16)燕山荘(9:41)~(10:03)燕岳(10:03)~(10:26)燕山荘(11:04)~(12:51)分岐(12:52)~(13:16)大天荘(14:09)~(14:14)大天井岳(14:24)~(14:29)大天荘
その2へ続く
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