p-tingさん、お疲れ様です。
今回は今年2回目の兄弟でのユルユルな山登りです。
お気に入り温泉の1つの須川高原温泉に入ることが第一の目的ですが、温泉に入る前にちょろっと栗駒山に登ってみようということにしました。
栗駒山は、宮城県、秋田県、岩手県の三県に跨る山で、山頂は宮城県と岩手県の県境にある山です。
日本一との呼び声もある紅葉の名所でもあります。
今回は紅葉に合わせていない為、紅葉はまだまだの状態でした。
岩手県一関市内から国道342号で須川高原温泉まで行きます。
温泉が第一の目的なので須川高原温泉の大きな駐車場を利用しました。
【須川高原温泉~名残ヶ原】
出発前に駐車場の横にあるビジターセンターで栗駒山登山MAPを入手して、簡単にコースチェックをしてからスタートします。
登山口は須川高原温泉の大露天風呂の入口前にあります。
観光抜きで登ろうと思っていた為、ゼッタ沢コースから行くつもりが、知らないうちにおいらんコースを歩いていました。
階段を登ると小屋があります。
何かな?と思ったら蒸し風呂用の小屋でした。
小屋の少し先では登山道がガスってます。
でもガスっているのは登山道だけと不思議な感じ。
よく見るとモクモクと蒸気が上がっていました。
足元を見ると穴があってそこから出ていたようです。
なんか神秘的ですね。
小ピークの場所まで行くと目の前に名残ヶ原湿原と奥の方に栗駒山が見えます。
2~3週間後にくれば真っ赤に染まった紅葉を眺めることが出来るんだろうなぁ。
小ピークから少し下ってゼッタ沢コースと合流すると、視界が広がります。
名残ヶ原湿原の中を栗駒山を正面に見ながら歩いていきます。
ここまではなんだか観光気分ですね。
【名残ヶ原~昭和湖】
名残ヶ原の湿原を通り過ぎると登山道はゼッタ沢沿いになり、数分歩くと苔花台という分岐があります。
苔花台は産沼コースへの分岐になっています。
ここは直進してゼッタ沢沿いを歩きます。
足元にはリンドウやアジサイも?咲いていて癒されます。
後ろを振り向くと秋田県の山々が見えるのもなんか新鮮ですね。
少し雲が多いので鳥海山は見えませんでした。
硫黄臭がしてゼッタ沢が荒々しくなっていくると、ゼッタ沢を渡渉する箇所があります。
ここは渡りやすい場所を探せば問題ありませんでした。
ゼッタ沢から少し上ると雰囲気が一変します。
地獄谷がありました。
硫黄臭はここから流れてきていたようですね。
地獄谷を通り過ぎると、小さな湿原の中にある木道を歩きます。
木道の中にある分岐に「高濃度の硫化水素ガスが発生するので休憩はお控えください」と書いてあります。
でも、湿原を通り過ぎると乳白色の温泉のような昭和湖がありますので、ゆっくり休憩しました。
「休憩はお控えください」と書いていて昭和湖にベンチがたくさんあるのは変な感じでしたね。
昭和湖にあるトイレは少し離れたところにありました。
【昭和湖~栗駒山】
昭和湖から登山道は急傾斜になります。
胸突坂と呼ばれているようですね。
急傾斜といっても整備されている階段なので歩きやすくなっています。
足元のリンドウと目線にあるナナカマドを楽しみながら歩いていきます。
急傾斜が終わると視界が開けて、左手に栗駒山を見ながらの登山道になります。
連れが疲労困憊で休憩が多くなったこともありますが、稜線のある天狗平の分岐までは意外と遠く感じました。
天狗平まで来て栗駒山の山頂まであと少し・・・というところで山頂の方から濃いガスが流れてきてきます。
当初の予定では山頂に到着している時間でもう13時30分過ぎなので仕方ないですね。
栗駒山からの景色はまたのお楽しみということで。
天狗平からは楽しい稜線歩きです。
少し登ったところに天狗岩があったり、山頂手前にはガレ場があったりします。
登山道の両脇は始まったばかりの紅葉も楽しめました。
山頂手前までくるとガスが無くなりますが、雲が多いので見晴らしはいまいちのまま栗駒山の山頂に着きました。
栗駒山は何年振りか忘れましたが、2回目の登頂になります。
前回は宮城県側のいわかがみ平から登りました。
今日は景色もいまいちなので、すぐにお昼ご飯にしました。
【栗駒山~須川高原温泉】
兄弟で栗駒山に登りましたが、母親を須川高原温泉で待たせているので、お昼ご飯を食べたらノンビリしないで下山します。
須川高原温泉の内湯は16時までなので、この時点で温泉は諦めました。
天狗平までの稜線歩きを楽しみ、その後はたんたんと歩いて昭和湖まで戻ります。
時間が無いけど帰りも昭和湖でマッタリと休憩しました。
地獄谷、苔花台を通り過ぎ、湿原のある名残ヶ原で後ろを振り向いて栗駒山を眺めます。
行きも見ていますが、なんか気になって見てしまいますね。
後は整備された道を歩いて須川高原温泉の駐車場まで戻りました。
【下山後】
須川高原温泉の外にある大露天風呂は21時までやっていますが、足湯で我慢することにします。
大露天風呂の横に流れている川に足を入れると熱すぎて1、2秒しか入れられません。
何度か繰り返しているうちに最長5秒くらいまで入れることが出来ましたが、足は真っ赤かになっていました。
源泉は50度くらいあるので熱いはずですね。
ほんの少しでも足湯を楽しめたので気分がスッキリしました。
帰りも国道342号で岩手県一関市内に向かいます。
行きに見つけた湧き水を飲むことが出来る、須川岳秘水ぶなの恵みに立ち寄ります。
前に来た時は無かったと思ったら、平成12年に発見された湧き水でした。
あまり冷えてはいませんでしたが、ほどほどの冷たさで美味しくいただきました。
山道が終わり真湯温泉を通り過ぎると、行きに見つけた展望台のような場所があります。
栗駒山を眺める場所なのかなと思って立ち寄ってみると、2008年6月14日に発生したM7.2の岩手・宮城内陸地震で崩壊した国道342号の磐井川支流の鬼越沢に架かる祭畤(まつるべ)大橋の展望地「祭畤被災地 展望の丘」でした。
展望台からは少し離れていましたが、橋が崩落していました。
橋脚の地盤そのものが約10mに渡り地すべりして崩壊したそうです。
コースタイム
須川高原温泉(11:25)~(11:52)名残ヶ原(11:52)~(11:57)苔花台(11:57)~(12:28)昭和湖(12:38)~(13:29)天狗平(13:35)~(13:57)栗駒山(14:24)~(14:43)天狗平(14:44)~(15:21)昭和湖(15:38)~(16:00)苔花台(16:00)~(16:05)名残ヶ原(16:05)~(16:29)須川高原温泉
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