その2からの続きです。
【宝剣岳~伊那前岳】
宝剣岳山頂からの眺めを楽しんだし、山頂が混雑してきたので宝剣山荘から東に続く稜線の方に行ってみることにします。
山頂から宝剣山荘に向かおうとすると、山頂手前のクサリ場が登ってくる方達で大渋滞しています。
クサリ場で苦戦してなかなか前に進まない人が多いのと、上り優先とはいえ続々と狭い山頂にやってくるので山頂がごった返してきます。
宝剣岳山頂に登山者がいるスペースが無くなってきたので、さすがにこれ以上こられてもふん詰まりになってしまいます。
登ってくる登山者に「山頂が狭くてこれ以上登ってきたら身動きが取れなくなるので下山者を通してください」と伝えてクサリ場を譲ってもらいました。
後でもう一度宝剣岳を越えて行こうと計画していましたが、この混雑状況からは無理かな?
次回の為に反対側の登山道を見ておきたかったんですけどね。
自分達はクサリ場をササッと通過してあっという間に宝剣山荘まで戻りました。
宝剣山荘から乗越浄土の先へ続く稜線の先にあるピークを目指していきます。
朝と違って視界のいい登山道、気持ちのよい稜線歩きですね。
木曽殿山荘の宿泊をキャンセルしましたが、少しでも稜線歩きが楽しめるのは救われる感じがします。
時間もタップリあって急ぐことがないので、稜線の左右を眺めながら止まって写真を写したりしてノンビリします。
最初のピークは登山道から外れていて登れなくなっていたので諦めます。
まだ先にピークがあるので次に期待ですね。
2つ目の小ピークはピークの横を通過するだけ、ここも名がありませんでした。
2つ目のピークに伊那前岳300メートルと書かれていたので、次のピークは伊那前岳なのでしょう。
伊那前岳山頂の手前には巻き道もありましたが、もちろん巻きません。
稜線上を歩いていくと3つ目のピークが伊那前岳の山頂でした。
先に登頂した登山者が記念撮影していたので終わるのを待ってから自分達も記念撮影。
伊那前岳は地味な山頂ですが、眺めは素晴らしい。
中央アルプス、南アルプスも望めます。
ザックを置いてノンビリ景色を楽しみます。
すると馬の背から北側に続く稜線に小屋らしき建物が見えます。
「山小屋だったらそこに泊まるのもありじゃない」とHさんと意見が一致します。
Hさんにスマホで調べてもらいます。
電波の届きがいまいちで小屋の情報を調べることが出来ませんでした。
【伊那前岳~乗越浄土~千畳敷駅】
伊那前岳からの景色を堪能したので、もう一度宝剣岳を登る為に乗越浄土まで戻ります。
左手に見える千畳敷カールと右手に見える馬の背がいい感じですね。
ただ、伊那前岳で休憩している頃から空木岳方面にガスが増えてきているのが気になります。
乗越浄土手前の小ピークを越えると右側から急にヒンヤリとした冷たい風が吹いてきて、ガスも吹き上げがってきます。
冷たい風はキンキンに冷えきっていてかなりの気温差を感じます。
ガスも上がってきているし、冷たい風で気温の低下もあるので宝剣岳を越えることは諦めて下山することにしました。
乗越浄土から千畳敷駅に戻ります。
上から見下ろす千畳敷カールもいいですね。
でも、登山者が多いなぁ。
すぐに前方の登山者に追い付きます。
かなりの大渋滞でちょっと進むとすぐ止まるを繰り返します。
上り優先なので仕方ないのはありますが、上りもノロノロ下りもノロノロ。
あまりにも進まないのでHさんは我慢の限界がきて強引なごぼう抜きをします。
でも、自分は良心が傷むので強引なごぼう抜きは出来ず大渋滞の後方で我慢していました。
Hさんは早く行きたいようだったので、ロープウェイの順番待ちの整理券のゲットを依頼して先に行ってもらうことにしました。
その後も八丁坂の千畳敷駅登山口まではノロノロ状態でした。
八丁坂の千畳敷駅登山口からは登山者が疎らになって軽快に歩けるようになります。
でも、すぐに前を歩く集団に追いつき、前を歩いている登山者達のペースになります。
先程までの大渋滞よりはいいペースで歩いていたので後ろをついていくことにしました。
登山道の脇に咲いているお花も少し気になりましたが、Hさんを待たせているのでお花は次回のお楽しみに。
駒ヶ岳神社の脇を通り過ぎて千畳敷駅に到着しました。
ロープウェイ待ちの行列は駅の外まで並んでいましたが、Hさんは切符売り場の近くまで進んでいて人を掻き分けてなんとか合流することが出来ました。
数分待ってロープウェイに乗れたのはHさんが大勢の登山者達をごぼう抜きしてくれたおかげですね。
Hさんありがとうございました。
【下山後】
ロープウェイとバスを乗り継いで菅の台バスセンター駐車場に戻ります。
菅の台バスセンター駐車場で着替えを済まして温泉でサッパリすることにしますが、行く宛がありません。
調べるのも面倒だし、近くにあるとは限らないので駐車場に書かれていた「露天こぶしの湯」に行くことにしました。
露天こぶしの湯は営業時間が14時からです。
到着した時は営業開始したばかりで入浴客も少なく快適でした。
木曽駒に登った時にまた立ち寄りたいですね。
露天こぶしの湯でサッパリした後は明日の山を考えながら中央高速の諏訪SAに向かいます。
諏訪SAで休憩することにしたのは、明日登る山を北アルプスに向かう選択肢や南アルプスに向かう選択肢を選べるからでした。
諏訪SAに到着すると諏訪湖越しに見える美ヶ原と霧ヶ峰がキレイに見えます。
これを見ると本日の木曽駒ヶ岳の選択は失敗だったんじゃないかと思ってしまいますね。
でも、早めの下山になってしまいましたが、中央アルプスの良さを実感出来たので木曽駒ヶ岳で正解だったと思っています。
諏訪SAで検討した結果、明日は東京よりの山に登ることに決めました。
宿泊先は笛吹市にある「薬石の湯 瑰泉(かいせん)」にして、翌日は広河原から北岳、もしくは、西沢渓谷から黒金山のどちらかに。
翌朝のHさんの腰の具合で登る山を選択することにしました。
◆菅の台バスセンター駐車場までのアクセス
駒ヶ根ICを出て右折、約2キロ先の右側
※途中にコンビニ無し(駒ヶ根ICを出て左折するとセブンイレブンがあります)
◆菅の台バスセンター駐車場
1日(24時間)800円
◆菅の台バスセンター~(バス)~しらび平~(ロープウェイ)~千畳敷
片道:2170円、往復:4130円
バス:菅の台バスセンターからの始発は6:15、切符の販売開始は5:35
ロープウェイ:通常は毎時00、30分発の30分間隔の運行ですが、9分間隔でフル回転していました。
※乗車前に菅の台きっぷ売場で購入が必要
◆露天こぶしの湯
https://chuo-alps-resort.com/family/kobushi/
◆薬石の湯 瑰泉(かいせん)
https://www.yu-kaisen.jp/
コースタイム
千畳敷駅(7:05)~(7:36)乗越浄土(7:37)~(7:52)中岳(7:54)~(8:14)木曽駒ヶ岳(9:04)~(9:13)頂上山荘(9:19)~(9:40)宝剣山荘の裏にある分岐(9:40)~(9:53)宝剣岳(10:25)~(10:37)宝剣山荘の裏にある分岐(10:37)~(10:40)乗越浄土(10:41)~(11:14)伊那前岳(11:29)~(11:51)乗越浄土(11:51)~(12:15)八丁坂の千畳敷駅登山口(12:15)~(12:23)千畳敷駅
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