月別アーカイブ: 2019年10月

2019/08/25(日) 木曽駒ヶ岳、中岳、宝剣岳、伊那前岳 その3

その2からの続きです。

 

【宝剣岳~伊那前岳】

宝剣岳山頂からの眺めを楽しんだし、山頂が混雑してきたので宝剣山荘から東に続く稜線の方に行ってみることにします。

山頂から宝剣山荘に向かおうとすると、山頂手前のクサリ場が登ってくる方達で大渋滞しています。

クサリ場で苦戦してなかなか前に進まない人が多いのと、上り優先とはいえ続々と狭い山頂にやってくるので山頂がごった返してきます。

宝剣岳山頂に登山者がいるスペースが無くなってきたので、さすがにこれ以上こられてもふん詰まりになってしまいます。

登ってくる登山者に「山頂が狭くてこれ以上登ってきたら身動きが取れなくなるので下山者を通してください」と伝えてクサリ場を譲ってもらいました。

後でもう一度宝剣岳を越えて行こうと計画していましたが、この混雑状況からは無理かな?

次回の為に反対側の登山道を見ておきたかったんですけどね。

自分達はクサリ場をササッと通過してあっという間に宝剣山荘まで戻りました。

 

トラバースしたクサリ場の渋滞待ち

 

宝剣山荘から乗越浄土の先へ続く稜線の先にあるピークを目指していきます。

朝と違って視界のいい登山道、気持ちのよい稜線歩きですね。

木曽殿山荘の宿泊をキャンセルしましたが、少しでも稜線歩きが楽しめるのは救われる感じがします。

時間もタップリあって急ぐことがないので、稜線の左右を眺めながら止まって写真を写したりしてノンビリします。

 

乗越浄土の少し先から宝剣岳を眺める

 

最初のピークは登山道から外れていて登れなくなっていたので諦めます。

まだ先にピークがあるので次に期待ですね。

2つ目の小ピークはピークの横を通過するだけ、ここも名がありませんでした。

2つ目のピークに伊那前岳300メートルと書かれていたので、次のピークは伊那前岳なのでしょう。

 

伊那前岳まで300メートル地点から伊那前岳方面の稜線を歩く

 

伊那前岳山頂の手前には巻き道もありましたが、もちろん巻きません。

稜線上を歩いていくと3つ目のピークが伊那前岳の山頂でした。

先に登頂した登山者が記念撮影していたので終わるのを待ってから自分達も記念撮影。

伊那前岳は地味な山頂ですが、眺めは素晴らしい。

中央アルプス、南アルプスも望めます。

ザックを置いてノンビリ景色を楽しみます。

 

伊那前岳手前から宝剣岳から続く稜線を眺める

伊那前岳山頂1

伊那前岳山頂2

 

すると馬の背から北側に続く稜線に小屋らしき建物が見えます。

「山小屋だったらそこに泊まるのもありじゃない」とHさんと意見が一致します。

Hさんにスマホで調べてもらいます。

電波の届きがいまいちで小屋の情報を調べることが出来ませんでした。

 

伊那前岳山頂から将棊頭山方面

伊那前岳山頂から歩いてきた稜線

 

 

【伊那前岳~乗越浄土~千畳敷駅】

伊那前岳からの景色を堪能したので、もう一度宝剣岳を登る為に乗越浄土まで戻ります。

左手に見える千畳敷カールと右手に見える馬の背がいい感じですね。

ただ、伊那前岳で休憩している頃から空木岳方面にガスが増えてきているのが気になります。

乗越浄土手前の小ピークを越えると右側から急にヒンヤリとした冷たい風が吹いてきて、ガスも吹き上げがってきます。

冷たい風はキンキンに冷えきっていてかなりの気温差を感じます。

ガスも上がってきているし、冷たい風で気温の低下もあるので宝剣岳を越えることは諦めて下山することにしました。

 

伊那前岳から乗越浄土へ向かう登山道1

伊那前岳から乗越浄土へ向かう登山道2

伊那前岳から乗越浄土へ向かう登山道3

伊那前岳から乗越浄土へ向かう登山道4

 

乗越浄土から千畳敷駅に戻ります。

上から見下ろす千畳敷カールもいいですね。

でも、登山者が多いなぁ。

すぐに前方の登山者に追い付きます。

かなりの大渋滞でちょっと進むとすぐ止まるを繰り返します。

上り優先なので仕方ないのはありますが、上りもノロノロ下りもノロノロ。

あまりにも進まないのでHさんは我慢の限界がきて強引なごぼう抜きをします。

でも、自分は良心が傷むので強引なごぼう抜きは出来ず大渋滞の後方で我慢していました。

Hさんは早く行きたいようだったので、ロープウェイの順番待ちの整理券のゲットを依頼して先に行ってもらうことにしました。

その後も八丁坂の千畳敷駅登山口まではノロノロ状態でした。

 

乗越浄土から千畳敷駅へ向かう登山道1

乗越浄土から千畳敷駅へ向かう登山道2

乗越浄土から千畳敷駅へ向かう登山道3

乗越浄土から千畳敷駅へ向かう登山道4

 

八丁坂の千畳敷駅登山口からは登山者が疎らになって軽快に歩けるようになります。

でも、すぐに前を歩く集団に追いつき、前を歩いている登山者達のペースになります。

先程までの大渋滞よりはいいペースで歩いていたので後ろをついていくことにしました。

登山道の脇に咲いているお花も少し気になりましたが、Hさんを待たせているのでお花は次回のお楽しみに。

駒ヶ岳神社の脇を通り過ぎて千畳敷駅に到着しました。

 

ロープウェイ待ちの行列は駅の外まで並んでいましたが、Hさんは切符売り場の近くまで進んでいて人を掻き分けてなんとか合流することが出来ました。

数分待ってロープウェイに乗れたのはHさんが大勢の登山者達をごぼう抜きしてくれたおかげですね。

Hさんありがとうございました。

 

【下山後】

ロープウェイとバスを乗り継いで菅の台バスセンター駐車場に戻ります。

菅の台バスセンター駐車場で着替えを済まして温泉でサッパリすることにしますが、行く宛がありません。

調べるのも面倒だし、近くにあるとは限らないので駐車場に書かれていた「露天こぶしの湯」に行くことにしました。

露天こぶしの湯は営業時間が14時からです。

到着した時は営業開始したばかりで入浴客も少なく快適でした。

木曽駒に登った時にまた立ち寄りたいですね。

 

露天こぶしの湯でサッパリした後は明日の山を考えながら中央高速の諏訪SAに向かいます。

諏訪SAで休憩することにしたのは、明日登る山を北アルプスに向かう選択肢や南アルプスに向かう選択肢を選べるからでした。

諏訪SAに到着すると諏訪湖越しに見える美ヶ原と霧ヶ峰がキレイに見えます。

これを見ると本日の木曽駒ヶ岳の選択は失敗だったんじゃないかと思ってしまいますね。

でも、早めの下山になってしまいましたが、中央アルプスの良さを実感出来たので木曽駒ヶ岳で正解だったと思っています。

 

諏訪SAで検討した結果、明日は東京よりの山に登ることに決めました。

宿泊先は笛吹市にある「薬石の湯 瑰泉(かいせん)」にして、翌日は広河原から北岳、もしくは、西沢渓谷から黒金山のどちらかに。

翌朝のHさんの腰の具合で登る山を選択することにしました。

 

◆菅の台バスセンター駐車場までのアクセス

駒ヶ根ICを出て右折、約2キロ先の右側

※途中にコンビニ無し(駒ヶ根ICを出て左折するとセブンイレブンがあります)

 

◆菅の台バスセンター駐車場

1日(24時間)800円

 

◆菅の台バスセンター~(バス)~しらび平~(ロープウェイ)~千畳敷

片道:2170円、往復:4130円

バス:菅の台バスセンターからの始発は6:15、切符の販売開始は5:35

ロープウェイ:通常は毎時00、30分発の30分間隔の運行ですが、9分間隔でフル回転していました。

※乗車前に菅の台きっぷ売場で購入が必要

 

◆露天こぶしの湯

https://chuo-alps-resort.com/family/kobushi/

 

◆薬石の湯 瑰泉(かいせん)

https://www.yu-kaisen.jp/

 

コースタイム

千畳敷駅(7:05)~(7:36)乗越浄土(7:37)~(7:52)中岳(7:54)~(8:14)木曽駒ヶ岳(9:04)~(9:13)頂上山荘(9:19)~(9:40)宝剣山荘の裏にある分岐(9:40)~(9:53)宝剣岳(10:25)~(10:37)宝剣山荘の裏にある分岐(10:37)~(10:40)乗越浄土(10:41)~(11:14)伊那前岳(11:29)~(11:51)乗越浄土(11:51)~(12:15)八丁坂の千畳敷駅登山口(12:15)~(12:23)千畳敷駅

 

本日のルート

 

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2019/08/25(日) 木曽駒ヶ岳、中岳、宝剣岳、伊那前岳 その2

その1からの続きです。

 

【中岳~木曽駒ヶ岳】

中岳山頂の標識から左側にある登山道を歩いていきます。

すぐに下り坂になります。

視界が悪くて遠くまで見えませんが、明らかに一気に下っていきますね。

せっかく上ったのに・・・って感じですね。

歩き始めると下のほうから登山者が続々と歩いてきます。

上り優先なので最初は待ちながら少しずつ進みましたが、埒が明かないほどの登山客です。

登山道も広かったので歩きにくい場所から一気に下っていきました。

 

中岳山頂からの登山道

 

登山者が疎らになり平坦な場所まで下ると、再び大勢の登山者が休憩されていました。

ここがどこなんだかわかりませんが、道標を確認して「駒ヶ岳へ」と書かれていた方に歩いていきました。

 

頂上山荘の分岐

 

登山道は少し傾斜のある道になります。

相変わらず視界が20~30メートル程度でしたが、少しずつガスが薄くなり明るくなってきます。

時折りガスの先に青空が薄っすらと見えたりします。

最初は期待させておいて真っ白になるを繰り返しますが、傾斜が急になってきたあたりで一気にガスがなくなります。

もう今日はずっとガスの中と思っていたHさんも感動してしまう程、正面には真っ青な青空が見えます。

あまりの感動に2人で写真をパシャパシャと写してしまいました。

後ろを振り向くと物凄いガス、これはこれでなかなか見れない光景ですね。

 

木曽駒ヶ岳山頂手前の登山道1

木曽駒ヶ岳山頂手前の登山道2

木曽駒ヶ岳山頂手前で歩いてきた登山道を振り返る

 

感動の余韻に浸りながらひと登りすると、木曽駒ヶ岳の山頂がありました。

木曽駒ヶ岳の山頂で2人で記念撮影した時は青空が見えていましたが、すぐに真っ白になります。

おいおいって感じですね。

どうやらガスが山頂を巻きながら流れている様子で、ガスったり晴れたりを繰り返します。

山頂からの眺めを楽しまずに宿泊先である木曽殿山荘を目指さないと、夜ご飯のタイムリミット16時30分に間に合わないような気もしますが、せっかくなのでガスが晴れることを期待して休憩することにしました。

 

木曽駒ヶ岳山頂

木曽駒ヶ岳嶽神社・奥社

 

冷たい風が吹いていたので、風下の木曽駒ヶ岳嶽神社・奥社の裏にザックを置いてガスが晴れるのを待ちました。

すると時折り御嶽山や乗鞍岳と北アルプスを望めたりします。

見えない時間が多いですが、ちょっとでも見えると山頂にいた登山者から歓声が上がるほどみなさん感動されていました。

最初から視界が開けていた方がいいですが、たまにはガスの中から時折り見える眺めもいいですよね。

 

木曽駒ヶ岳山頂から乗鞍岳、北アルプス方面

 

木曽駒ヶ岳嶽神社・奥社の裏側にはガスが晴れると端正な姿の山が見えます。

Hさんと2人で宝剣岳が見えると喜びます。

端正な姿でかっこよく見えます。

絶対に宝剣岳に登らないと・・・なんてはしゃいでいましたが、いま思うと三ノ沢岳だったので少し恥ずかしいですね。

 

木曽駒ヶ岳山頂から三ノ沢岳

 

三ノ沢岳は中央アルプスの主稜線から外れていて、日本で46番目に高い標高2,847メートルの山です。

登山者が少ないのと木曽駒ヶ岳、空木岳、乗鞍岳、御嶽山の展望があるようなので、そのうち行ってみたいですね。

長い休憩の後、出発しようとザックを背負いますが、馬の背方面の眺めが素晴らしくて馬の背方面に少し歩いて景色を眺めます。

昨日まで中央アルプスに興味のなかった2人が、中央アルプスの魅力に引き込まれていきます。

アルプスと呼ばれるだけあって八ヶ岳とは格が違いますね。

これを見てしまうと、瑞垣山荘から奥多摩までの尾根道を東アルプスと名付けようとしているのは愚かな感じがします。

アルプスと呼べる程の稜線は金峰山付近の数キロしかありませんからね。

 

木曽駒ヶ岳山頂から馬の背方面

木曽駒ヶ岳山頂から中岳方面

 

 

【木曽駒ヶ岳~宝剣山荘】

気付いたら木曽駒ヶ岳の山頂に50分もいてしまいました。

さすがに先に進むことにします。

木曽駒ヶ岳から頂上山荘のある場所まで下っていきます。

頂上山荘の手前からは真っ白な世界に逆戻りしてしまいました。

 

木曽駒ヶ岳山頂から少し下ったところからの登山道

木曽駒ヶ岳山頂と頂上山荘の中間点からガスガスの登山道

木曽駒ヶ岳山頂と頂上山荘の中間点から振り向くと青空が

 

「Hさんがガスの中での稜線歩きはしなくない」ことと、「昨日、木曽殿山荘の方から聞かされたかなりの混雑」がホントに混雑してそうなので、頂上山荘近辺の電波の届きがいい場所から木曽殿山荘にお断りの電話を入れました。

木曽殿山荘のおやじさんはあまり評判はよくありませんが、電話で話してるといい感じのおやじさんのように感じましたね。

次回、稜線を縦走する際にはお世話になりたいと思っています。

木曽殿山荘にお断りの電話を済ますと、先程まで真っ白な世界にいたのにガスが一気になくなります。

おいおい、宿泊を断るのを少し早まったか?

まあ、もう断ってしまったので後悔してもって感じですね。

今日は木曽駒ヶ岳近辺を満喫することにします。

 

頂上山荘

 

頂上山荘からは難所ありの登山道を歩いてみます。

難所ありの登山道は奥穂高岳の重太郎新道のような岩場の楽しい登山道。

なんとなく木曽駒ヶ岳っぽくないですね。(木曽駒のこと何も知らないくせに)

 

頂上山荘からの難所ありのコース1

頂上山荘からの難所ありのコース2

頂上山荘からの難所ありのコース3

頂上山荘からの難所ありのコース4

頂上山荘からの難所ありのコース5

 

Hさんはこういう感じの岩場の登山道が好きなようで楽しそうに歩いていました。

あっという間に岩場の登山道が終わると宝剣山荘から中岳への登山道と合流しました。

ほぼ平坦な登山道を歩いていくと青い屋根の宝剣山荘の裏にでます。

 

天狗荘の先に南アルプスと富士山

 

 

【宝剣山荘~宝剣岳】

宝剣山荘の裏にある分岐から宝剣岳山頂までは破線ルートでルートが少し心配ですが、パッと見ではルートも明瞭そう。

なんとかなるだろう感覚で宝剣岳に向かいます。

 

宝剣岳への登山道(前半)

 

登山道は最初はどこにでもある普通の道、中盤からは岩場になります。

クサリが設置されている箇所もありましたが、使用しなくても簡単に登れます。

冬用のクサリでしょうかね。

 

宝剣岳への登山道(中盤)

 

ただ岩場に慣れていない登山者が多数で渋滞が発生し始めています。

Hさんと2人で少しルート外の岩場から追い抜いたりもしましたが、山頂手前で前が進まなくなります。

山頂手前のトラバースした箇所にクサリが設置されていて、前を歩いている方たちが苦戦しているようです。

自分は死角になっていてクサリ場は見えませんでしたが、Hさん曰く大したことのないクサリ場らしいです。

しばらく待っていると後ろから登ってきた方が追い抜きたそうな仕草をします。

「前方のクサリ場の渋滞待ちです」と伝えると、伝言ゲームのように後からくる登山者たちに伝えてくれました。

 

トラバースしたクサリ場の渋滞待ち

トラバースしたクサリ場の渋滞待ちで後ろを振り向くと

 

3分くらい待たされた後、ようやく前が進んだので岩場を巻いてトラバースしたクサリ場へ。

クサリ場の全貌が見えると、距離は20メートル程度ですかね。

確かにクサリが無くても普通に歩けそう。

歩いてみると数秒で通過してしまう程度の大したことのない普通の岩場でした。

1本のクサリで繋いでいる為、1人ずつしか通過できないのも渋滞の原因の1つですね。

トラバースしたクサリ場を通過すると、大きな岩がゴロゴロした宝剣岳の山頂です。

 

トラバースしたクサリ場

トラバースしたクサリ場を通過すると

宝剣岳山頂

 

宝剣岳の山頂は岩が積み重なっただけで広場もなく、かなり狭い山頂で10数人いるだけでごった返しています。

Hさんと2人でいちばん奥まで進んで木曽駒ヶ岳や千畳敷カールを眺めながら休憩することにしました。

宝剣岳の山頂からは木曽駒ヶ岳の全貌と空木岳までの稜線が望めます。

いやぁ・・・いい眺めです。

ここまで視界がよくなると縦走を諦めたのが失敗と感じてしまいますね。

宝剣岳の山頂で千畳敷カールと空木岳まで続く稜線を眺めながら30分くらいノンビリしました。

 

宝剣岳山頂から伊那前岳方面

宝剣岳山頂からホテル千畳敷方面

 

その3へ続く

 

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2019/08/25(日) 木曽駒ヶ岳、中岳、宝剣岳、伊那前岳 その1

p-tingさん、お疲れ様です。

 

今年はなかなか実現しない山小屋泊。

今度こそと日曜日と月曜日で1泊2日の計画をします。

ようやく奈良田~広河原間のバスが運行開始になったので、白峰三山縦走のチャンス到来のはずでしたが、Hさんが若気の至りで先週末にテニスで腰痛になって断念しました。

行き先は悩みに悩んだ末、前々日になかなか行こうとしない中央アルプスの木曽駒ヶ岳と空木岳を縦走することになりました。

前日の朝、宿泊予定の木曽殿山荘に電話予約して「かなりの混雑」と言われます。

日帰り2連発の代替案も考えましたが、2人で1つの布団を覚悟して中央アルプスに行ってみることにします。

 

お互いにあまり興味を示さない中央アルプス、今回は最初で最後の中央アルプスになるだろうとHさんと話しながら中央高速で駒ヶ根ICまで向かいました。

21時30分頃に菅の台バスセンター駐車場に到着しましたが、食料の調達が済んでいないので駒ヶ根ICを通り過ぎた先にあるセブンイレブンまで食料を調達しに行きました。

下調べしていないことがバレバレですね。

買い物後、バス停やきっぷ売り場をチェックしてから目覚まし時計を4時30分にセットし、車内で仮眠しました。

 

【菅の台バスセンター~(バス)~しらび平~(ロープウェイ)~千畳敷】

自分は1時間程しか眠れず目を瞑っているだけの時間を過ごしていましたが、4時前から他の登山客が支度をし始めてザワザワし始めます。

これはヤバイっとHさんにザックをバス乗り場に置いてもらいました。

なんとか1番手のバスに乗ることが出来ました。

予想はしていましたが、みなさん行動開始が早いですね。

 

菅の台バスセンターバス停

 

菅の台バスセンターバス停からバスでしらび平バス停まで行きます。

バスを降りると目の前にはロープウェイのしらび平駅があり、しらび平からロープウェイに乗車します。

 

しらび平駅

 

ギューギューのロープウェイであっという間に標高2612メートルの千畳敷駅に到着しました。

千畳敷駅から出ると正面に千畳敷カールと宝剣岳がドーンと。

何もしていないのにこの絶景を眺めることが出来るなんて。

 

千畳敷駅から千畳敷カールと宝剣岳

 

でも、稜線の上にはガスが見えます。

木曽駒ヶ岳の山頂までガスがこれ以上発生しないといいのですが・・・。

もう戻ってくる予定がない千畳敷駅、東側にある展望台も立ち寄ってみることにします。

展望台からは南アルプスと富士山が望めます。

ただ、富士山は9合目より上しか見えないので、なかなか気付かないかもしれませんね。

 

千畳敷駅から南アルプス

 

 

【千畳敷~乗越浄土】

千畳敷駅でトイレを済ましてから駒ヶ岳神社の正面から千畳敷カールの遊歩道を歩いていきます。

序盤はほぼ平坦な道、登山道の脇にはお花が咲いています。

今日はあまり時間も無いのでお花はスルーします。

数分歩くと千畳敷駅登山口(八丁坂)があります。

「ここから先は登山の装備が必要」の注意書きが書かれています。

 

千畳敷カールへの登山道

八丁坂の千畳敷駅登山口

 

登山口からは八丁坂、急坂の登りになります。

落石防止の網も張られている整備された階段のようなところもあります。

自分は網があるところを歩くと網に引っ掛けそう・・・。

 

八丁坂から乗越浄土までの登山道1

 

千畳敷駅にいたころからガスが発生していましたが、八丁坂の上の方がだんだん白くなってきます。

そして八丁坂の上部までくると真っ白な世界に突入です。

朝起きた時の快晴はどこに?

 

八丁坂から乗越浄土までの登山道2

 

テンションが下がったまま千畳敷駅から約30分で乗越浄土に到着します。

いやぁ・・・まだ朝の7時代とは思えないほどの暗さと真っ白さ。

乗越浄土から中央アルプスの稜線が見えると思っていただけに残念でした。

 

ガスガスの乗越浄土

 

 

【乗越浄土~中岳】

ガッスガスで真っ白な世界の中、「宝剣岳・中岳・駒ヶ岳」方面に歩いていきます。

視界は30メートル程度でしょうか。

ロープで挟まれた登山道を歩いていくと左側に駒ヶ岳管理センター、右側に濃ヶ池への分岐があります。

さらに右奥にも何かあります。

近付いてくる青い屋根のと宝剣山荘でした。

宝剣山荘の左側にある登山道を歩いていくと、宝剣岳と中岳・駒ヶ岳の分岐がありました。

 

乗越浄土からの登山道

宝剣山荘手前の登山道

 

分岐を右に曲がって中岳・駒ヶ岳方面に向かいます。

すぐに右側に赤い屋根の天狗荘があります。

山荘が多いですね。

 

宝剣山荘から中岳への登山道

 

緩やかな上り坂を歩いていくと分岐があります。

左は難所あり、右は難所ありではないので右側の登山道を歩いていきます。

少し歩くと正面に丘のような高台が見えてきます。

高台では大勢の登山者が休憩しているようですね。

そして道標のようなものがあります。

道標のようなものを見てみると中岳山頂と書いてありました。

 

中岳山頂

 

中岳山頂は大きな岩がゴロゴロしています。

眺望は・・・真っ白ですね。

ガスで何も見えないし、登山者だらけなので休憩せずに先に進むことにしました。

 

その2へ続く

 

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2019/08/11(日) 留浦から七ッ石山、雲取山(ピストン)

p-tingさん、お疲れ様です。

 

台風10号の影響で三連休がいまいちだったのに直前に天気が良くなりました。

気分が乗らずに無計画のまま三連休に突入。

赤岳ぐらいは登ろうかと思いつつも渋滞に巻き込まれたくなくて断念。

そんな時は月1恒例の雲取山へ。

今日も午前中1本勝負にしました。

ん、なんでって?

先々週分の三ッ頭の内容を仕上げる為です(汗)

 

【留浦駐車場~七ッ石山】

留浦駐車場に5時30分に到着しましたが、お腹が痛い。

車とトイレを行き来してお腹が落ち着いてからのスタートとなりました。

いつものように留浦駐車場から青梅街道を西に向かい、鴨沢バス停の裏から急坂を登っていきます。

急坂で左足が何かに引っ掛かることに気付きます。

1歩前に出すだけで引っ掛かります。

なんだろう?

左足の登山口のソールが剥がれている箇所がアスファルトに引っ掛かっていたようです。

歩きにくい。

今日は山頂まで辿り着けるか微妙ですね。

本来なら駐車場まで引き返して登山靴を交換するべきでしょう。

でも、引き返さずに前に進むのが自分らしい。(真似しちゃダメです)

 

そんな中、登山道に入ります。

登山道入口にタオルやシャツや手袋などが置きっぱなしになっていましたが、ここで着替えて置き忘れてしまったのでしょうか?

丹波山村営駐車場までの登山道はクモの巣攻撃、朝一番はツラい。

 

丹波山村営駐車場の脇に出て少し車道を歩いた後、小袖登山口から登山道に入ります。

いつも廃屋のところから尾根上の天候を確認しますが、今日はガスってます。

景色は期待出来なさそうですね。

 

富士山ビューポイントからは真っ白

 

堂所までに数人追い越し、さらにマムシ岩までにも数人追い越します。

今日は登山者が多いですね。

マムシ岩から破線ルートで七ッ石小屋に出ます。

七ッ石小屋付近は濃いガスの中、道標にぶら下がってる案内図を見てから水場に向かいます。

水場は相変わらず安定した水量が出ています。

キンキンに冷えてて美味しい。

タオルも濡らして自分をクールダウンしました。

 

七ッ石小屋前の道標にある案内図

 

水場から石尾根までの急坂で失速します。

どうやらシャリバテしたようです。

タオルを何回か絞る程の汗をかいて、いつも以上に体力を消耗していたようですね。

ザックからパンを取り出してカロリー補給をしました。

すぐには効果が出ないのでヘロヘロのまま歩いていきます。

 

石尾根縦走路の手前で右側に何かがいることに気付きます。

よく見てみると、サルでした。

最近は集落でサルを見掛けますが、尾根付近では久しぶりに見ました。

 

石尾根縦走路手前で何かを発見(サルでした)

 

石尾根縦走路まで行くと傾斜も緩くなり少しずつ前に進むようになります。

そんな中、登山道の脇には黄色い花のマルバダケブキが咲いてます。

違う意味で前に進まなくなりましたね。

 

七ッ石山神社手前でマルバダケブキ

 

ブナ坂からダンシングツリーまでの登山道の脇にいっぱい咲いているんですよね。

お花の誘惑に負けてしまいましたが、なんとか七ッ石山の山頂まで辿り着きました。

七ッ石山山頂から雲取山方面はガスの中、今日は眺望なしでした。

 

七ッ石山山頂

七ッ石山山頂から雲取山方面

 

 

【七ッ石山~雲取山】

ガスってて眺望なしのままブナ坂まで下っていきます。

ブナ坂からは予想通りにマルバダケブキが咲いてます。

まだ咲き始めで蕾が多いですね。

マルバダケブキとダンシングツリーのツーショットとか汚写真をパシャパシャ撮りながらゆっくり歩いていきます。

ダンシングツリーを通過し、奥多摩ヘリポートまで行くと濃いガスが。

ヘリポートのHが見えない程のガスでした。

 

マルバダケブキとダンシングツリー

真っ白で何も見えない奥多摩ヘリポート

 

いつものようにヨモギノ頭に登って、小雲取山手前の急坂をたんたんと歩いていきます。

分岐まで登りきった後、小雲取山山頂に寄るか考えます。

ピークハンターとしては行くべきと判断します。

これが後悔することになるとは思いもしませんでした。

 

小雲取山山頂への登山道に行くと、クマザサに覆われてて登山道が見えません。

嫌な予感が。

昨日の雨でびしょびしょになる可能性大ですね。

「武士に二言はない」(武士じゃないけど)でクマザサ何くそで山頂へ。

小雲取山山頂に辿り着く前に「後悔先に立たず」となったのは言うまでもありません。

 

小雲取山山頂へのクマザサ攻撃

 

小雲取山山頂から登山道に戻って雲取山方面に向かいます。

いつもなら奥秩父の山々を眺めながら歩きますが、今日は登山道はガスの中で何もみえません。

雲取山避難小屋も急坂手前からは見えない程のガスでした。

最後の急坂をサクッと登って雲取山の山頂です。

 

雲取山山頂手前も真っ白

雲取山山頂

 

まず東京都と埼玉県の山頂に行きます。

写真を撮ろうとすると空気が読めない2組がウロウロします。

記念撮影する訳でもないのでいいですけど。

気分いまいちになったので、すぐに山梨県側の山頂に移動しました。

山梨県側の山頂にある岩場の上で石尾根方面を向きながら休憩です。

「眺めながら」でないのかって?

今日はガスってて石尾根の登山道が見えない程の視界しかありませんでした。

上半身裸の人や堂々と着替えをする人など男の山になってましたね。

真っ白な世界で景色を妄想しながら、早いお昼ご飯にしました。

 

ソールが剥がれた登山靴

 

 

【雲取山~留浦】

まだ10時台ではありますが、下山します。

びしょ濡れになるのが嫌なので帰りは小雲取山には立ち寄りません。

でも、ヨモギノ頭には立ち寄りました。

 

雲取山山頂から真っ白な石尾根方面に下山

雲取山山頂から急坂を下った後に振り向くと

ヨモギノ頭山頂

 

三連休の中日とあって今日は登山者が多い。

どんどん登ってきますね。

雲取山荘ってそんなキャパあったっけ?なんて疑問に思ってしまう程です。

日帰りの方が多いとは思いますが、久しぶりに帰り道に100人くらいはすれ違ったのではないでしょうか。

 

真っ白なヘリポート、不気味なダンシングツリーを通過してブナ坂まで下ります。

ブナ坂で何かがいるのに気付きます。

左側の奥を覗いてみると可愛いシカさんでした。

前回雲取山山頂にいたシカさんかな?

最近、雲取山に行くとシカさんの写真ばかりになってますね。

 

ブナ坂にいたシカさん

 

登山者のみなさんは巻き道に行きますが、自分は七ッ石山の山頂へ。

静かな登山道を歩いて七ッ石山山頂まで登りきりました。

七ッ石山山頂からの眺望は相変わらず真っ白でしたね。

七ッ石山山頂から下っていくと何人かの登山者とすれ違います。

七ッ石山経由の登山者もいましたね。

 

七ッ石小屋まで下って、七ッ石小屋の注意書きを眺めます。

「カミナリに注意」を見て、先週末に北岳から間ノ岳に向かっている途中で落雷に当たり亡くなられた方がおられたことを思い出します。

発雷確率の高い季節は早めの下山が大事。

ガッツリ歩きたい自分も午前中勝負に徹します。

心の中の「黒戸尾根に登りたい」を我慢しています。

 

七ッ石小屋の注意書き

 

七ッ石小屋から破線ルートでマムシ岩に。

マムシ岩で休憩されていたソロの男性が、自分が変なところから歩いてきたと驚きの顔をしていました。

誤解しないでください。

変なところではなく、ちゃんとした登山道ですよ。

 

本日いちばんの見晴らし

 

堂所、小袖登山口を通って鴨沢集落まで下ります。

おおよその予想通りに13時頃に留浦駐車場へ戻れそうですね。

鴨沢から青梅街道を歩いていきますが、足の裏が痛い。

なんでだろう?

道路が焼けていて登山靴越しに熱が伝わってきていました。

早めの下山でも車道歩き無しのコースにしないとダメでしたね。

 

留浦駐車場に13時過ぎに到着。

今日は早めの下山です。

いちばんの目的は溜まりに溜まったブログ用のメールを書くことです。

それなのに帰宅後は何もせずに早めに眠って明日の山行に備えてしまいました。

 

【翌日】

翌朝は早起きしましたが、頭痛がして気分も乗らずに山は中止にしてブログ用のメールを書くことにします。

先々週分から溜まっているのでこれ以上は溜められない。

お昼前までに先週分まで書き上げてp-tingさんにメールしてジムにひと汗流しに行きました。

そして夕方のニュース「高速渋滞続く 午後も30km超に」を見てしてやったり。

「山の日の振替休日となった12日、高速道路で渋滞が見られる。」

予想通りですね。

これが嫌で遠出を止めたんですから。

こんな時は奥多摩がいちばんです。

 

コースタイム

留浦(5:59)~(6:33)小袖登山口(6:33)~(7:36)堂所(7:36)~(8:14)七ッ石小屋(8:14)~(8:40)七ッ石山(8:41)~(8:49)ブナ坂(8:49)~(9:19)ヨモギノ頭(9:19)~(9:36)小雲取山(9:36)~(9:49)雲取山(10:19)~(10:29)小雲取山(10:29)~(10:41)ヨモギノ頭(10:41)~(11:03)ブナ坂(11:04)~(11:15)七ッ石山(11:16)~(11:28)七ッ石小屋(11:28)~(11:52)堂所(11:52)~(12:39)小袖登山口(12:39)~(13:02)留浦

 

本日のルート

 

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2019/08/04(日) 東日原バス停から周回( 天目山、酉谷山、天祖山)

p-tingさん、お疲れ様です。

 

目覚まし時計の設定が昨日の4時30分になっていて、予定よりも40分遅れで起き上がります。

足の痒みがキツく、まずは痒み止めを塗ることからスタートです。

Hさんが気分が乗らずに行かないって連絡がくることを期待していましたが、まさかの始発に乗りましたと連絡がきます。

足が痒いから行かないなんて言っても信じてもらえないので、急いで支度をして出発しました。

 

奥多摩駅で合流して東日原バス停の近くにある駐車場に移動しました。

駐車場で支度をしている時に始発のバスに抜かれてしまいました。

 

【東日原バス停~天目山】

東日原バス停でトイレを済ましてからスタートします。

今日は鷹ノ巣山ではなく天目山を目指します。

いきなりクモの巣攻撃の洗礼を浴びます。

こういう時は先頭ってツラい。

でも、クモの巣があるということは本日の初登山者ということですね。

静かな山歩きが楽しめそうな予感がします。

 

東日原の駐車場から稲村岩尾根方面

 

最初のつづら折りの急坂をサクッと登れず、小まめに水分補給をしながら休憩をしていきます。

湿度が高くて暑い。

今日は熱中症にならないように注意しないといけませんね。

ジグザグが終わって尾根沿いまではいつもより10分オーバー。

先が思いやられますね。

 

幹がクルッとなってる木を通り過ぎ、東側が切れ落ちているところをトラバースしていきます。

トラバースしているところが日当たりのいい場所で暑さが心配でしたが、木陰になっていて木漏れ日があるだけでした。

暑さの心配だった登山道が杞憂に終わって助かりました。

あとは暑さの心配があるのは天目山山頂だけですね。

 

いつものようにヨコスズ山に立ち寄ります。

Hさんに昨日の鉄山よりは立派な山名標識があると伝えておいたら、もっとドーンとした山名標識があることを想像していたらしく大したことないと言われてしまいました。

毒舌のHさんなんで仕方ないですね。

 

ヨコスズ山山頂

 

ヨコスズ山を越えると暑さが一段落して水分補給の休憩が減っていきます。

たまにそよ風が吹いて暑さが軽減されました。

尾根沿いを歩いていくと一杯水避難小屋に出ます。

分岐のそばにあったテーブルとベンチが無い。

あれれっ。

代わりに作りかけのようなベンチが2つありました。

ベンチに座るとズルッと動きビックリしました。

板を置いてるだけじゃないですか。

おいおい。。

おしゃべりしながら休憩していると、お邪魔な虫が近寄ってきます。

手で虫をハラってばかりでゆっくり休憩出来ない。

仕方なく天目山山頂に向かうことにしました。

 

一杯水避難小屋の裏から尾根沿いに登っていきます。

相変わらず歩きにくい登山道ですね。

ピークまで登ったところでHさんに「帰りにここを直進しないように気をつけてください」と伝えておきました。

道標が無いので直進する登山者が多いのですよね。

岩場を下って登り返せば天目山山頂です。

 

天目山山頂からは奥多摩と奥武蔵の山々を望めました。

富士山も肉眼ではうっすらと見えましたが、写真には映らないでしょうね。

眺望は抜群ですが、とにかく暑い。

日当たりのいい山頂でカップ麺は無理と判断して、一杯水避難小屋まで戻るか、酉谷山側に移動して休憩する場所を探すかの2択から後者を選択しました。

 

天目山山頂からの眺め1

天目山山頂からの眺め2

天目山山頂からの眺め3

 

 

【天目山~酉谷山】

天目山山頂から数分歩いたところに平坦な場所があったので、ザックをおろして休憩します。

お湯を沸かしている時も虫と格闘します。

ゆっくり休憩が出来ませんね。

でも、カップ麺を食べた後はコーヒーブレイク。

ホッとするはずが、コーヒーの中に虫が入ってジエンドでした。

 

Hさんは11時代のバスに乗りたいそうで、引き上げることにします。

分岐まで一緒に行って、Hさんは分岐から一杯水避難小屋方面へ、自分は分岐から酉谷山方面へ。

ここからは1人旅になります。

 

分岐でHさんを見送る

 

長沢背稜の登山道は尾根を巻きながらなので、日当たりのいい場所が少なくて比較的涼しく感じます。

ノンビリ歩いて展望地になっているハナド岩に立ち寄ります。

天目山とあまり変わりませんが、奥多摩の山々を望めます。

景色を眺めながらゆっくり休憩しようと思ったら1匹のハチが近寄ってきます。

逃げるようにハナド岩を後にしました。

 

ハナド岩からの眺め1

ハナド岩からの眺め2

 

登山道に戻り、汗をかかない程度のスピードでゆっくり歩いていきます。

今日は七跳山に立ち寄らずに酉谷避難小屋に向かいます。

水分補給をマメにして立ち止まる回数が増えたので意外と遠く感じましたね。

酉谷峠の分岐から少し下ったところにある酉谷避難小屋に立ち寄ります。

水場の水も涸れてなかったのでひと安心。

飲み物は既に2.5リットルを消費していたので、水をいただきポカリを作りました。

これで飲み物は大丈夫でしょう。

 

酉谷避難小屋の水場

酉谷避難小屋からの眺め

 

外は虫が近寄ってくるので避難小屋の中で休憩します。

暑かったので靴下を脱いで足の状態を確認します。

すると左足はクルブシが埋もれるほどパンパンに腫れています。

歩いて血行が良くなったせいで腫れが酷くなったようですね。

痒みも酷くて引っ掻かないように気をつけました。

 

クルブシが見えなくなった左足

 

長い休憩をした後は酉谷山に登ります。

奥多摩側はいい天気ですが、尾根を境に秩父側からはガスが上がり始めてます。

尾根沿いもガスに飲み込まれてしまうのかなと思いましたが、山頂に近付くにつれてガスの上昇はなくなりました。

程なくして酉谷山の山頂に着きました。

山頂は誰もおらず貸切状態です。

山頂からの眺望はいまいちですが、奥多摩の山々を望めました。

またまた虫が近寄ってくるのと、日差しが強いので景色をサッと眺めて終わりにしました。

 

酉谷山山頂

酉谷山山頂からの眺め

 

 

【酉谷山~天祖山】

酉谷山山頂から緩やかな傾斜の下り坂を歩いていきます。

山頂から数分歩いたところでHさんからメールが届きます。

急ぎ足で歩いて無事に11時代のバスに乗れたようですね。

行福ノタオで巻き道と合流してタワ尾根への分岐まで歩きます。

タワ尾根への分岐を見送って数分歩くと滝谷ノ峰ヘリポートです。

ヘリポートは日差しが強くて暑い(;´д`)。

でも、暑さに負けずに秩父側の眺望を覗きに行きます。

両神山も見えないほど手前しかみえませんでした。

行かなきゃよかったと後悔しました。

 

滝谷ノ峰ヘリポートからの眺め

滝谷ノ峰ヘリポート

 

登山道に戻って水松山方面に歩いていきます。

水松山への分岐(道標はありません)を通り過ぎ、長沢山への分岐を直進して天祖山方面に向かいます。

板小屋ノ頭(アララギ谷ノ峰)を巻きながら歩いていくと、板小屋ノ頭山頂からの尾根に出ます。

ここからは尾根沿いの登山道になって梯子坂ノクビレまで下っていきます。

 

傾いている木橋

梯子坂クビレまでの下り坂

 

下りきった後は天祖山まで急傾斜の急坂を登り返します。

ここが本日のコースでいちばんキツイ。

Hさんと別れてからあまり汗をかかずに済みましたが、歩き始めると噴き出すように汗が出てきます。

今日の暑さでは一気に山頂まで登ることが出来ず、水分補給の休憩を繰り返しながら登っていきました。

 

天祖山への急坂1

天祖山への急坂2

天祖山への急坂3

 

傾斜が緩くなって奥の方まで歩いていくと、天祖神社の裏に出ます。

裏に回ると天祖山の山頂があります。

天祖山の山頂からは眺望なしです。

ちょっとした広場があって休憩する場所はあります。

休憩するか悩みましたが、虫が邪魔してゆっくり出来ないと判断して、下山することにしました。

 

天祖山山頂

 

 

【天祖山~東日原バス停】

天祖山山頂から少し下ると会所という建物があります。

会所の南西側が少し開けていて、富士山の展望地になっています。

今日は残念ながら見えませんでした。

 

会所

会所からの眺め

空を見上げると

 

登山道は基本的に尾根沿いですが、時折り尾根を外してジグザグになっている箇所があります。

しばらく下ったところにある道標に「この先倒木多数、一部道不明瞭箇所あり」の注意書きがあります。

ここで書かれても引き返すことも出来ませんけどね。

何回か歩いたことのある登山道なのでなんとかなるだろう的な考えで強行突破することにしました。

登山道を塞いでる倒木が何ヵ所かありましたが、通行不能って場所はありませんでした。

 

倒木開始

登山道をふさいでる倒木

 

登山道はどんどん下っていきます。

急傾斜の下り坂を下りきったところに大日神社があります。

大日神社はかなり放置されているようで、朽ち果てています。

大日神社から登山道はいったん平坦になり、少し進むと正面に雨量観測所が設置されている場所に出て正面に鷹ノ巣山を望むことが出来ます。

 

雨量計と鷹ノ巣山

 

雨量観測所を通り過ぎると再びどんどん下るようになります。

作業道の分岐を見送った少し先に水場があります。

水場は渇れてはいませんが、ポツポツとしか出ていません。

ここでの水の補給は計算してはいけませんね。

 

東日原右への道標に従い尾根を外れて右に曲がると登山道は急降下していきます。

大きな石がゴロゴロしていたり、トラバースして登山道が細くなっていたり、ロープが設置されて滑りやすい場所があって終盤ですが、気を抜けない箇所がたくさんあります。

歩きにくい登山道を下っていくと八丁橋の登山口に出ます。

 

八丁橋の登山口からは砂利道の日原林道を歩いていきます。

しばらくすると日原鍾乳洞からの車道と合流します。

そして警察官の方がおられます。

何かあったのでしょうか。

警察官の方に聞いてみると、お下手な運転者の方が道を塞いで大渋滞になったので交通整理をしていたとのこと。

猛暑の中の交通整理ご苦労さまでした。

車道を歩いてを歩いて東日原バス停、駐車場まで歩いていきました。

駐車場にも数台のパトカーがいて、かなり大掛かりの交通整理だったようです。

 

コースタイム

東日原バス停(7:04)~(8:51)一杯水避難小屋(9:00)~(9:18)天目山(9:25)~(9:29)休憩所(10:15)~(10:33)ハナド岩(10:38)~(11:47)酉谷避難小屋(12:36)~(12:51)酉谷山(12:57)~(13:51)滝谷ノ峰ヘリポート(13:55)~(15:12)天祖山(15:13)~(16:41)八丁橋登山口(16:41)~(17:30)東日原バス停

 

本日のルート

 

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2019/08/03(土) 大弛峠~金峰山(ピストン) その2

その1からの続きです。

 

【金峰山山頂】

金峰山山頂で記念撮影してから五丈石側に移動します。

五丈石の南側にザックを置いてから五丈石にアタックです。

1人ならノンビリ休憩にしますが、Hさんが五丈石に登ってみたいとなりました。

中断辺りも登りにくいですが、中断から上段へ登るのも勇気がいる感じ。

しかも降りる時に危険を感じるので、前に進めなくなりました。

登れる方を待ってみますが、五丈石にチャレンジする方はほとんどいなく諦めて食事にすることにしました。

 

金峰山山頂から五丈石(Before)

金峰山山頂から西側へ続く稜線

五丈石へチャレンジ途中で上を見上げる

 

ザックを置いた場所に移動すると、ザックが虫に集られています。

虫をハラって岩の上に移動しました。

金峰山の南側の景色を見ながら休憩です。

 

岩の上から金峰山山頂(Before)

岩の上から五丈石

 

カップ麺を食べているとガスが上昇してきます。

そろそろ景色は終了のようですね。

予想よりも早くガスってきたということは雨の降りだしも早い!

コーヒーは飲まずに(正確には自分がカップを忘れたからもあります)下山することに決めました。

カップ麺を食べ終わる頃には金峰山山頂もガスの中でした。

 

岩の上から金峰山山頂(After)

金峰山山頂から五丈石(After)

 

 

【金峰山~大弛峠】

金峰山山頂からのトンネル?を潜って東側に続く稜線を歩いていきます。

行きと違って少し先にはガスが・・・

自分達の周りがガスってないだけでもよしとするしかないですね。

 

金峰山山頂からのトンネル?

 

気持ちいい稜線歩きが終わること、石に何か書いてあることに気付きます。

見えにくい字を読んでみると「ケルンは積むな」の注意書きでした。

 

東側の稜線

ケルンは積むなの注意書き

 

樹林の中に入り、どんどん下っていきます。

鉄山山頂への入口はどこだっけと右側見ながら歩いていきます。

行きに見付けた西側にあった入口っぽい場所はスルーして、東側にあった入口まで歩いていきます。

 

鉄山山頂への入口

 

鉄山山頂への入口から西側に緩やかに上っていきます。

2人で歩いていくと知らないソロのおじさんも後を追ってきました。

鉄山山頂手前までは明瞭な登山道ですが、鉄山山頂手前は不明瞭。

ピークを目指して歩いていくだけです。

ここがピークかな?という場所に行くと、お手製の山名標識がありました。

あまりにもシンプル。

鉄山は「くろがねやま」と読むんですね。

 

鉄山山頂の山名標識

 

鉄山山頂から登山道まで戻って、どんどん下っていきます。

ちょろっと上り返すと朝日岳山頂です。

朝日岳山頂から金峰山方面を眺めると、真っ白でした。

行きにキレイな景色を見ておいて良かった。

朝日岳山頂で真っ白な世界を見ながら少し休憩しました。

 

朝日岳山頂から西側の眺め

 

帰り道も朝日岳の山名標識を探します。

やはりどこにもありませんでした。

鉄山山頂に有って、朝日岳山頂に無いなんて。

朝日岳山頂の東側にある開けた場所に出て眺望を楽しみます。

真っ白ですけどね。

 

朝日岳山頂の東側から朝日岳を眺める

 

朝日峠を通り過ぎて、どんどん下っていくと登山口のある大弛峠に出ます。

大弛峠はツアー客が多くて団体さんで賑わっていました。

大弛峠の向かい側にある大弛小屋に寄り道。

中には入りませんでしたが、小川で登山靴の泥汚れを落としました。

すると上からポツポツと雨粒が。

素晴らし過ぎる程の計算された登山計画ですね。

駐車場に戻って着替えをしていると本降りに。

早めの下山は大正解でした。

 

大弛小屋

 

下山後は「ほったらかしの湯」で甲府盆地を眺めながらサッパリと。

ノンビリ入浴したかったのですが、灼熱地獄でサクっと終了になりました。

 

コースタイム

大弛峠(5:35)~(6:02)朝日峠(6:02)~(6:32)朝日岳(6:38)~(7:30)金峰山(8:53)~(9:21)鉄山(9:23)~(9:48)朝日岳(9:54)~(10:15)朝日峠(10:15)~(10:36)大弛峠

 

本日のルート

 

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2019/08/03(土) 大弛峠~金峰山(ピストン) その1

p-tingさん、お疲れ様です。

 

今週末は金曜日から日曜日で2泊3日でどこかに縦走する予定でしたが、金土と雨予報となっていて先週に続いて山小屋泊での縦走は中止になりました。

天気予報を見ると下界の天気は良くても山の天気は雷雨予報。

午前中勝負じゃないと雨に降られる可能性が高いですね。

紆余曲折した結果、東アルプスの未踏部分である大弛峠から金峰山を歩くことにしました。

 

駐車場が混む前の1時30分に現地入りすると上空はキレイな星空、長野県側は稲光がピカピカと天気がいいんだか、悪いんだか。

Hさんはクネクネの林道にノックダウンされてグロッキーに。

夜明けまで車の中で仮眠して朝を迎えることにしました。

 

4時30分頃に目覚めるもお互いにボーッとしたまま時間が過ぎていきます。

意外と回りの登山者も出足が遅く、少しずつ支度をする人が増えてきました。

目覚めてから約1時間後、ようやく支度が終わりました。

 

【大弛峠~朝日岳】

大弛峠の西側にある登山口から登山道に入ります。

すぐに急坂を登っていきます。

楽チンコースなので油断していたのもありますが、出だしからなかなかの急坂です。

まだ体が眠っているのでキツイ。

 

大弛峠の登山口

最初の急坂

 

前日の雨の影響で登山道は泥濘だらけ。

登山道に置かれた丸太の上に足を置かないとドロドロ地獄で登山靴が悲惨な状態になります。

一箇所だけこれでもかと丸太がたくさん置かれた場所がありました。

 

これでもかと丸太がたくさん置かれた場所

 

たくさんの丸太の置かれた場所を通り過ぎると枯れた木が目立つようになります。

後ろを振り向くと国師ヶ岳や北奥千丈岳が見えます。

そして薄っすらと富士山も見えます。

写真を撮ってみましたが、よーく見ないと富士山はわからないでしょう。

 

後ろを振り向くと国師ヶ岳、北奥千丈岳

見える人には見える富士山1

 

無名ピークを越えて少し下ったところにケルンのある朝日峠があります。

後ろを振り向くと木漏れ日がいい感じに。

肉眼ではキレイなのに写真ではいまいちのジレンマが。

すぐに諦めて先に進みます。

 

朝日岳山頂手前までくると多いな石がゴロゴロした場所に出ます。

東側の眺望は抜群です。

まずは富士山を探します。

またまた写真を撮ってみましたが、富士山は見えるでしょうか。

あまり遠くまでは見えませんが、東側の山々の眺めもいいですね。

 

朝日岳山頂手前

朝日岳山頂手前から見える人には見える富士山2

朝日岳山頂手前から東側の眺め

 

 

樹林の中に戻って少し進むと朝日岳山頂と「思われる」ピークです。

なぜ朝日岳と「思われる」って?

それは山名標識が見当たらないからです。

Hさんと2人でキョロキョロしながら山名標識を探してみたものの、山名標識は見当たりませんでした。

道標に書いてあるのに山名標識が無いなんて。

道標の意味が無いじゃないですかね。

 

朝日岳山頂

朝日岳山頂から西側の眺め(鉄山と金峰山)

 

朝日岳の西側は開けていて金峰山までの稜線がキレイに見えます。

眺めがいいので少し休憩することにしました。

 

【朝日岳~金峰山】

朝日岳山頂から少し下ると再び樹林の中に入ります。

しばらく歩いた後、木漏れ日がいい感じになっている場所を見付けます。

今度こそっと写真を撮ってみました。

ん~、写真では良さが伝わらないですね。

腕の無さを感じます。

 

木漏れ日がいい感じ?

 

下りきると少しずつ登り返しが始まります。

途中にロープが張られて鉄山と道標がある場所を見付けます。

地図上では鉄山は巻いてますが、山頂までの登山道はあるようですね。

 

鉄山山頂への入口

 

鉄山への寄り道は帰りにして金峰山方面に向かいます。

登山道は鉄山の北側を巻きながらになります。

次第に樹林の高さが低くなり、登山道の脇に石楠花やハイマツが出てくると森林限界はもう少しです。

上空が明るくなってくると目の前の視界が開けます。

眼下には瑞牆山や小川山。

遠くの方まで見えないのは残念ですが、近場だけでも見えると嬉しいですね。

後ろを振り向けば富士山。

見える人には見えるが、よく見ないと気付かないくらいのシルエットです。

 

森林限界を超えて、金峰山への登山道

稜線の北側に見える瑞牆山、小川山

稜線から金峰山山頂

 

ここからは展望のよい稜線歩きです。

最初の小ピークを越えるとゴツゴツした岩が出てきます。

北側を歩いて岩の門を潜ろうとすると、見覚えのある金峰山の山頂標識があります。

標識抜けするぐらいの短い稜線歩きで金峰山の山頂に登頂しました。

 

金峰山山頂手前のトンネル?

金峰山山頂

 

金峰山の山頂からは正面に瑞牆山を望めます。

左側を見ると八ヶ岳ですが、八ヶ岳は雲が多めで残念な状態でした。

後ろを振り向くと消えかかったシルエットの富士山が見えないに近い感じですが、うっすらと見えました。

五丈石の裏に南アルプスが見えるはずも、今日は雲に隠れて見えませんでした。

 

ここまでのコースタイム

大弛峠(5:35)~(6:02)朝日峠(6:02)~(6:32)朝日岳(6:38)~(7:30)金峰山

 

その2へ続く

 

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