月別アーカイブ: 2017年9月

2017/09/10(日) 那須岳(茶臼岳、朝日岳、三本槍岳、南月山)、赤面山(あかづらやま) その2

その1からの続きです。

 

軽く食事をして北温泉分岐まで戻り、赤面山(あかづらやま)を目指します。

スダレ山の南側を巻きながら中の大倉尾根を下っていきます。

右側を見ると、茶臼岳と朝日岳の眺めが素晴らしいですね。

これが見えただけでも赤面山に向かってよかったと思いました。

赤面山分岐に着くと、赤面山らしき山が見えます。

第一印象はまだまだ下るなぁ…、第二印象は意外と遠いなぁ…です。

 

赤面山分岐から赤面山

赤面山分岐から赤面山

 

登山道はスダレ山の東側を巻きながら緩やかに下っていきます。

足場が斜めでクマザサの根っこが残ったままになっている箇所があり、歩きづらいので雨が降ったりするとやっかいですね。

赤面山の稜線上に出てからも下っていきます。

途中で目の前に登山者が現れてお互いにビックリします。

誰にも会わないと思っていたので一瞬焦りました。

赤面山の山頂手前は岩がゴロゴロしていますが、選んで歩けば問題ないです。

 

赤面山からの景色(左から茶臼岳、朝日岳、スダレ山)

赤面山からの景色(左から茶臼岳、朝日岳、スダレ山)

 

赤面山の山頂では年配のご夫婦が茶臼岳方面を眺めながら休憩されていました。

すぐに声を掛けていただいたのでしばらくお話しします。

那須岳近辺にはよく来られているようで「10月の10日前後に来ると赤面山から大倉尾根の紅葉がきれいに見えるのでまた来た方がいいですよ」と教えていただきました。

ただ、静かな赤面山も紅葉の時期はかなりの混雑になるようです。

これから向かう予定の南月山も、5月に来るとミネザクラを見ることが出来るそうです。

ミネザクラが咲く場所に強風が吹きやすいので、見に行くタイミングが難しいようです。

 

ご夫婦の方が先に出発して、自分が写真を撮ってから出発します。

赤面山から下り終えて上り返しが始まった辺りでご夫婦を追い抜き、その後は北温泉分岐まで一人旅でした。

途中に足元にエゾリンドウが咲いているので、立ち止まってばかりいたのは言うまでもありません。

 

登山道に咲いていたエゾリンドウ

登山道に咲いていたエゾリンドウ

 

北温泉分岐からは峰の茶屋跡避難小屋まで戻ります。

朝日岳分岐付近では登山者だらけ…

たいしたことはないクサリ場は混雑…

人気の山は苦手ですね。

 

峰の茶屋跡避難小屋の手前まで戻ってくると西側からの風が強くなります。

また、三本槍岳から気になっていた山々には怪しい雲が広がっています。

一瞬、もう下山しようかなと思い始めます。

 

峰の茶屋跡避難小屋手前から茶臼岳

峰の茶屋跡避難小屋手前から茶臼岳

峰の茶屋跡避難小屋手前から右を向くと怪しい雲が

峰の茶屋跡避難小屋手前から右を向くと怪しい雲が

 

峰の茶屋跡避難小屋まで戻ってくると、お昼過ぎというのに続々と登ってこられる方がいます。

こんな時間に登ってくるんだって感じですね。

でも、登ってこられた方の中には、強風と怪しい雲を見て下山しようと勇気ある撤退をされる方もおられました。

自分はどうする?

強風はここだけだと思うし、雨が降ってきたらロープウェイで下山すればいいやという考えで、南月山に行くことにします。

 

茶臼岳の西側を巻きながら歩いていくと、無間地獄という噴気孔からガスが噴出している場所があります。

なかなかの迫力ですね。

小さな噴気孔のそばに近付いて遊んでいたおじさんがいて、笑ってしまいました。

自分も遊びに行きたかったけどグッと我慢します。

 

茶臼岳の無間地獄

茶臼岳の無間地獄

 

写真を撮っているとデジカメの電池が残り僅かであることに気付きます。

この時は動画を撮りすぎたせいかなと思いましたが、実は写真を撮りすぎていたせいでした。(950枚くらい撮っていました。。。)

 

無間地獄の少し先に牛ヶ首という場所でロープウェイからの登山道と合流します。

牛ヶ首から正面に見える山が南月山と思い登ってみると、そこは日の出平というところで少しガッカリします。

 

南月山への登山道1(中央奥が南月山、右は日の出平)

南月山への登山道1(中央奥が南月山、右は日の出平)

 

南月山までは1.3Kmと書かれてありました。

緩やかに下った後に緩やかに上り返します。

いちばん奥にあるピークに着くと、そこが南月山の山頂でした。

 

南月山への登山道2(右奥が南月山)

南月山への登山道2(右奥が南月山)

 

南月山の山頂にはベンチが2つあるだけですが、登ってきた茶臼岳や三本槍岳の眺めがいい感じでした。

ベンチの裏に南月山神社の祠と、黒尾谷岳と白笹山の分岐がありました。

南月山で休憩せずに那須岳のラスボスの黒尾谷岳に向かうことにします。

 

南月山山頂からの景色1(中央が茶臼岳)

南月山山頂からの景色1(中央が茶臼岳)

南月山山頂からの景色2(南月山神社の祠)

南月山山頂からの景色2(南月山神社の祠)

 

少し下っていくと遠くに黒尾谷岳が見えます。

ここで立ち止って考えます。

時間と体力は問題ありませんが、デジカメの電池もないし、携帯の電池も残り僅かで行っていいのかと…

携帯の電池が無くなった後に何かあったら危険なので、今日は勇気ある撤退をすることにしました。

 

南月山の山頂まで戻って、茶臼岳と三本槍岳を眺めながら休憩することにします。

南月山の山頂は最初のうちは貸切状態でしたが、景色を眺めながらおにぎりを食べているとソロの方が登ってこられました。

お腹を満たしたら目標が無くなったので下山します。

 

牛ヶ首までは静かな山歩きが出来ましたが、牛ヶ首からは人が多くなります。

峰の茶屋跡避難小屋からはさらに人が多くなります。

樹林の中まで戻ると、登山者だらけに…

うんざりしながら那須岳駐車場に戻りました。

 

コースタイム

那須岳駐車場(5:35)~(6:08)峰の茶屋跡避難小屋(6:09)~(6:45)茶臼岳(6:58)~(7:23)峰の茶屋跡避難小屋(7:23)~(7:56)朝日岳(8:03)~(8:59)三本槍岳(9:17)~(9:35)北温泉分岐(9:36)~(10:31)赤面山(10:48)~(11:41)北温泉分岐(11:41)~(12:33)峰の茶屋跡避難小屋(12:33)~(12:54)牛ヶ首(12:54)~(13:24)南月山(13:37)~(14:07)牛ヶ首(14:07)~(14:25)峰の茶屋跡避難小屋(14:25)~(14:48)那須岳駐車場

 

2017/09/10(日) 那須岳(茶臼岳、朝日岳、三本槍岳、南月山)、赤面山(あかづらやま) その1

p-tingさん、お疲れ様です。

 

最近、南アルプスと八ヶ岳が多かったので、そろそろ違う場所の山に登らないとと思い、谷川岳か那須岳のどちらかに行くことにしました。

どちらにするか迷いましたが、谷川岳は翌週の三連休に武尊山と併せて登ることにして、今回は那須岳にしました。

プランとしては欲張って那須五岳(茶臼岳、朝日岳、三本槍岳、南月山、黒尾谷岳)+αの山に行く予定でしたが、アクシデントもあり縮小して下山することになりました。

「また来なさい!」と神様が言っているのでしょうね。

 

今回も早朝に到着するように自宅を出発します。

那須岳駐車場に5時25分頃に到着すると、既に7割程度埋まっています。(6時30分には満車になっていたようです。)

人気の山ですね。

早めに到着するようにして正解でした。

 

駐車場の脇にある「登山口」と書かれた道標に従いアスファルトの道を歩いていくと、登山指導所に出てその先に那須岳登山口があります。

鳥居をくぐって登山を開始します。

 

那須岳登山口

那須岳登山口

 

最初は樹林の中にある整備された登山道を歩きます。

ベンチもたくさんあります。

10分も歩くと視界が開けて目の前に茶臼岳が現れ、右を見ると朝日岳が…

すぐに立ち止まって写真を撮り続けてしまい前に進みません。。。

 

峰の茶屋跡避難小屋までの登山道1(正面に見えるのが茶臼岳)

峰の茶屋跡避難小屋までの登山道1(正面に見えるのが茶臼岳)

峰の茶屋跡避難小屋までの登山道から朝日岳

峰の茶屋跡避難小屋までの登山道から朝日岳

峰の茶屋跡避難小屋までの登山道2

峰の茶屋跡避難小屋までの登山道2

 

茶臼岳を巻きながら緩やかに登っていくと、峰の茶屋跡避難小屋に出ます。

 

峰の茶屋跡避難小屋

峰の茶屋跡避難小屋

 

峰の茶屋跡避難小屋の中にはたくさんの登山者が居そうなので中は覗きませんでした。

混雑回避の為に、最初に茶臼岳を目指します。

すぐに硫黄鉱山跡の分岐に出ます。

西側が開けていて景色に見とれてしまいます。

初めて見る景色っていいですよね。

 

硫黄鉱山跡からの景色

硫黄鉱山跡からの景色

 

分岐を左に折れて、茶臼岳の北側を巻きながら緩やかに登っていきます。

左側に朝日岳が見えるので気になってすぐ立ち止まります。

またまた悪い癖ですね。

 

ひと登りすると「お釜口」に着きます。

茶臼岳は右と書かれていたので、右に曲がります。

反時計周りに御釜の周りを歩きます。

 

 

茶臼岳の御釜

茶臼岳の御釜

茶臼岳の御釜に咲いていたお花

茶臼岳の御釜に咲いていたお花

 

山頂の手前で朝日岳方面の稜線がキレイに見える場所がありました。

いい眺めなので、しばらく景色を眺めます。

 

茶臼岳の御釜から朝日岳、三本槍岳方面

茶臼岳の御釜から朝日岳、三本槍岳方面

 

あまりノンビリし過ぎると時間が足りなくなってしまうので、後ろ髪を引かれながらも山頂に向かいます。

ちょっとした岩場と適当に登ると、茶臼岳の山頂がありました。

茶臼岳の山頂には先行者3人の方がおられました。

那須岳神社の祠の先に雲海が見えて、先行者の若者が初めての雲海に感動していました。

自分も奥多摩で初めて雲海を見た時に感動したことを思い出しましたね。

西側からの強風が吹いてきますが、大きな岩に登って茶臼岳からの360度の展望を楽しみました。

 

茶臼岳山頂から南月山方面

茶臼岳山頂から南月山方面

茶臼岳山頂から気になる山々方面

茶臼岳山頂から気になる山々方面

雲海をアップ

雲海をアップ

 

景色を楽しんだ後は峰の茶屋跡避難小屋まで戻ります。

そのまま直進して、朝日岳に向かいます。

 

茶臼岳から峰の茶屋跡避難小屋への登山道(正面に朝日岳)

茶臼岳から峰の茶屋跡避難小屋への登山道(正面に朝日岳)

 

剣が峰の東側を巻くと岩場になり、クサリ場が続きます。

足場がシッカリしているのでクサリが無くても登れますが、苦戦している人が多くここで渋滞が発生します。

ピークまでは牛歩のようになりました。

ピークを越えたところで道を譲ってくださりました。

 

朝日岳への鎖場1

朝日岳への鎖場1

朝日岳への鎖場2

朝日岳への鎖場2

朝日岳への鎖場3

朝日岳への鎖場3

 

次は西側が切れ落ちた岩場をトラバースします。

ここは冬場に雪が積もったりしたら注意しないといけない場所ですね。

夏場は普通の登山道ですけどね。

 

朝日岳への鎖場4

朝日岳への鎖場4

 

その先をひと登りすると「朝日の肩」に出ます。

ここから右に折れて更にひと登りすると朝日岳の山頂でした。

 

朝日岳山頂から茶臼岳

朝日岳山頂から茶臼岳

 

朝日岳の山頂は狭くてあまりノンビリは出来ませんが、360度の展望で景色が素晴らしいですね。

目の前に茶臼岳、後ろを振り向くと三本槍岳方面が。

この時点では三本槍岳がどれか全然知りませんでした。

ゆっくり景色を眺めていたいのですが、続々と登ってくるのでほどほどにして三本槍岳に向かいます。

 

「朝日の肩」まで戻って更に北の方に向かいます。

小ピークを越えた後にちょっとした山があるのでここが三本槍岳かなと思いましたが、登ってみると「1900m峰」でした。

 

三本槍岳への登山道1(右側が1900峰)

三本槍岳への登山道1(右側が1900峰)

 

ここから「清水平」という小規模な湿原まで下ります。

 

三本槍岳への登山道2(中央が清水平、正面がスダレ山)

三本槍岳への登山道2(中央が清水平、正面がスダレ山)

 

100mほど木道を歩いた後は緩やかに登り、「北温泉分岐」に出ます。

 

 

三本槍岳への登山道3(清水平の木道)

三本槍岳への登山道3(清水平の木道)

 

 

ここを左に折れて一旦下った後に登り返すと、ようやく三本槍岳の山頂です。

朝日岳からは意外と遠かったですね。

三本槍岳の山頂では10人くらいの方が休憩されていました。

三本槍岳の山頂もあまり広くはないですね。

山名「三本槍岳」は、会津藩、白河藩、黒羽藩の三藩が毎年山頂に槍を立てて藩の境界を確認したことに由来するそうです。

ここも360度の展望です。

 

三本槍岳山頂からの景色1(気になる山々)

三本槍岳山頂からの景色1(気になる山々)

三本槍岳山頂からの景色2(南西側)

三本槍岳山頂からの景色2(南西側)

三本槍岳山頂からの景色3(北側)

三本槍岳山頂からの景色3(北側)

 

西側に見える山々が気になります。

登山道も見えるので歩くことは可能なようです。

茶臼岳の南側をやめて行ってみる?

と、悪い自分が出てきます。

悩んだ結果、地図も持っていないし、何も情報が無いので今回はパスすることにしました。(そもそも悩むな!)

 

軽く食事をして北温泉分岐まで戻り、赤面山(あかづらやま)を目指します。

 

その2へ続く

 

2017/09/02(土) 御座石鉱泉から鳳凰山(反時計回り) その2

その1からの続きです。

 

オベリスクを見ると4人がチャレンジしていましたが、みなさん途中で断念していました。

自分は先があるので、甲斐駒を見て赤抜沢ノ頭に向かうことにします。

 

甲斐駒ヶ岳

甲斐駒ヶ岳

 

途中に地蔵像がたくさんある賽ノ河原があります。

賽ノ河原からハイマツの中を掻き分けながらひと登りすると、赤抜沢ノ頭になります。

 

賽ノ河原と赤抜沢ノ頭

賽ノ河原と赤抜沢ノ頭

赤抜沢ノ頭から観音岳方面

赤抜沢ノ頭から観音岳方面

赤抜沢ノ頭と地蔵岳

赤抜沢ノ頭と地蔵岳

 

赤抜沢ノ頭でこの後どうするか考えます。

 

「高嶺まで行ってピストンで下山する。」

「観音岳まで行ってピストンで下山する。」

「薬師岳まで行って周回する。」

 

高嶺に行ってみたかったのですが、ガスってて景色を楽しむことは出来そうにないので、今回は薬師岳まで行って周回することにします。

 

赤抜沢ノ頭から一旦下ったあと、名もないピークを登りますが、意外とこの名もないピークがしんどく感じます。

もう一度下ると、鳳凰小屋への分岐があります。

 

鳳凰小屋への分岐

鳳凰小屋への分岐

 

ここから観音岳までは登るだけになります。

最初は急登ですが、稜線に出ると緩やかになります。

途中でトレランの方に抜かれたり、空身の登山者とすれ違ったりします。

 

観音岳への稜線

観音岳への稜線

 

振り向いてオベリスクを撮ってしまい、なかなか前に進みません。

いつものことですね。

ハイマツと岩の間を登り終えると観音岳になります。

 

観音岳山頂

観音岳山頂

 

観音岳で遅いお昼ご飯にします。

ガスが多めですが、時折薬師岳方面が見えたり、北岳方面が見えたりします。

北岳方面のガスが晴れたりするので、チャンスを逃さないようにカメラを持ってスタンバイしてしまうので、なかなかお昼ご飯を食べることが出来ません。

 

観音岳から赤抜沢ノ頭と地蔵岳

観音岳から赤抜沢ノ頭と地蔵岳

観音岳から北岳と仙丈ヶ岳

観音岳から北岳と仙丈ヶ岳

 

ガスが晴れないので諦めてご飯を食べようとすると、ガスが晴れたりもします。

気まぐれすぎて困りますね。

かなり粘りましたが、北岳方面はガスが多めでいまいちでした。

 

休憩後、薬師岳に向かいます。

御座石鉱泉に18時までに戻りたかったので14時には観音岳を出発するつもりでしたが、少し遅れての出発となりました。

 

観音岳から薬師岳までは緩やかな下りで、薬師岳の手前だけ緩やかに上ります。

ガスが無ければ富士山を見ながらの楽しい稜線歩きになります。

今日はたまにガスが無くなりますが、北岳方面からガスが流れてくるのでほとんど見えません。

 

薬師岳への稜線1

薬師岳への稜線1

薬師岳への稜線2

薬師岳への稜線2

薬師岳への稜線3

薬師岳への稜線3

 

薬師岳に到着するもたまに富士山が見えたり、観音岳が見えたりするだけです。

待ってもガスが無くなる感じもしないので、中道ルート登山口まで2時間、御座石鉱泉に18時着を目安に下山を開始します。

 

薬師岳山頂

薬師岳山頂

中道への登山道

中道への登山道

 

ハイマツ帯の中から最後の景色を眺めようと思っていたら、甲府盆地は雲に覆われていて見えませんが、富士山が少しだけ顔を出してくれました。

 

本日最後の富士山

本日最後の富士山

 

最初は樹林帯の中を歩きます。

30分ほど下ると目の前にドーンと大きな岩が現れます。

これが御座石です。

 

御座石

御座石

 

さらに30分ほど下るとクマザサの中の登山道になります。

ここが意外とやっかいで、根っこだらけなので油断すると滑ります。

クマザサの登山道が終了すると、林道に出ます。

この林道は横切るだけで、すぐに登山道になります。

なかなかの傾斜をジグザグに下ります。

下りしか歩いたことがありませんが、中道から登るのは結構シンドイかもしれませんね。

 

沢まで降りて沢沿いに歩くと廃屋のある中道ルート登山口に出ます。

ここまで2時間4分なので4分オーバー、今日はダメダメですね。

 

実はここからが今日の核心部で、長ーい長ーい林道歩きになります。

青木鉱泉までは歩いたことがありますが、御座石鉱泉までは歩いたことがありません。

30分程歩いて青木鉱泉入口に到着し、ここからが未知数です。

 

アスファルトの車道をなだらかに下りながら歩きますが、歩いても歩いても御座石鉱泉の分岐に着きません。

30分程歩いたところにある橋を渡ると、八ヶ岳が見えるじゃないですか。

心が折れかけそうになりましたが、こんなご褒美があると辛い林道歩きも報われます。

 

八ヶ岳

八ヶ岳

 

橋を渡った少し先に御座石鉱泉への分岐がありました。

ホッとしましたが、ここから御座石鉱泉まで2キロで青木鉱泉入口から下った分を上り返します。

アスファルトと未舗装の道を歩いて、御座石鉱泉に戻りました。

 

朝起きた時はどうなるかと思いましたが、意外と充実した1日を過ごすことが出来ました。

 

コースタイム

御座石鉱泉(8:06)~(9:48)旭岳(9:52)~(10:16)燕頭山(10:24)~(11:33)鳳凰小屋(11:34)~(12:21)地蔵岳(12:23)~(12:38)赤抜沢ノ頭(12:41)~(13:38)観音岳(14:05)~(14:26)薬師岳(14:30)~(15:03)御座石(15:04)~(16:34)中道ルート登山口(16:35)~(17:03)青木鉱泉入口(17:03)~(18:00)御座石鉱泉

 

2017/09/02(土) 御座石鉱泉から鳳凰山(反時計回り) その1

p-tingさん、お疲れ様です。

 

先週辺りから秋のような気候になり、今週末は奥多摩か丹沢でマッタリしようと計画していました。

しかし、前日の夜の天気予報では台風15号の影響で朝方までは雨予報。

気分が乗らず3時40分起きで朝の天気次第で行き先を決めることにします。

 

朝起きると雨音が聞こえるくらい雨が降っています。

山に行く気が無くなります。。。

でも、雨が降っていない場所もあるんじゃないかと天気予報を調べてみることにします。

 

朝方の天気

朝方の天気

 

うーん、関東近辺は全て雨雲がある様子で、奥多摩と丹沢は雨があがるのが遅そうと感じます。

山梨県に行けば着く頃には雨があがっているかなと期待して、先週と同様に山梨県に向かうことにしました。

 

行くあてもなく山梨県を西に向かい、笹子トンネルと抜けると車道も乾き始め、青空が見えてきます。

狙い通りでしたね。

問題はどこに行くか?

甲武信か乾徳山にしようかと考えましたが、奥多摩寄りなので雨があがるのが遅そうと思いやめました。

甲府市を通り過ぎたところでまだ行ったことのない蓼科山にしようかと考えましたが、登る標高差を考えると物足りないかなと躊躇します。

 

ふと今年登ってない鳳凰山を思い出します。

去年、重い荷物を担いで御座石鉱泉から地蔵岳まで4時間30分なら、今日の日帰りの軽い荷物(飲み物4L、その他2.5キロ)なら4時間(燕頭山まで2時間、鳳凰小屋まで1時間、地蔵岳まで1時間)で登れるんじゃないかと適当に見積もります。

8時頃に登山開始して12時頃に地蔵岳まで行ければ稜線まで行って帰ってこれるから、蓼科山をやめて鳳凰山に行くことにしました。

 

8時前に御座石鉱泉に到着して、支度をしてから8時過ぎにスタートします。

ここでアクシデントが・・・

デジカメのストラップが切れて、デジカメが地面に落ちました。

不吉な予感?それともここで落ちたからラッキー?

代わりのストラップが無いので、仕方なくデジカメを右手に持ちながら歩くことにします。

 

お花1

お花1

 

御座石鉱泉からの登山道は奥多摩のようにいきなり急登が始まります。

歩き始めて20分くらいしたところでタオルを忘れたことに気付きます。

さすがに取りに戻る気力はないので、そのまま進むことにします。

小ピークを越えると、一旦下ります。

下ったところに車が2台駐車していて、ここまで車で来ると楽なんだろうなぁ…と思いつつも、楽をして登っても意味がと自分に言い聞かせます。

ここから燕頭山までは樹林帯の中をずっと急登です。

 

お花2

お花2

 

鳳凰小屋まで出会った登山者は、途中で追い抜いたソロの方と旭岳で休憩されていたソロの方の2人です。

旭岳で休憩していた登山者と少しお話しをします。

「御座石鉱泉を8時過ぎに出ました」と伝えると、

「ここまで2時間掛かっていないの?」と驚かれていました。

 

ソロの方は夜叉神から4日掛けて縦走してきて、下山後は飛行機に乗って旭川に戻られるそうです。

自分のチープな日帰りとはスケールが違いますね。

3000メートル以上の山々は60代に全て制覇して、いまはそれ以外の山々に登っているそうです。

「鳳凰山は南アルプスの入門って言われているけど、入門のレベルではない」とおっしゃていました。

 

「今日はどこに泊まるの?」と聞かれたので、

「自分は日帰りです」と答えます。

「日帰り。日帰り~(2回目は声が裏返る)」と驚かれていました。

声の裏返りが印象的でしたね。

 

お花3

お花3

 

旭岳からも急登ですが、傾斜が緩やかになってクマザサが出てくるとベンチが1つある燕頭山の山頂になります。

予定よりも10分遅れですが、急ぐことも無いし、お腹がグーグー鳴っているので軽く食事しながら休憩します。

 

燕頭山山頂

燕頭山山頂

 

燕頭山から鳳凰小屋までは緩やかに登っていきます。

距離が長いので歩いても歩いても着かない感じがします。

尾根の南側に少し下っていくと鳳凰小屋に出ます。

 

鳳凰小屋

鳳凰小屋

 

鳳凰小屋のスタッフの方に「日帰りですか?」と声を掛けられ、

「日帰りです」と答えます。

「休憩していってください」と嬉しい一言を言ってくれますが、

予定よりも遅れているのと疲れていないので、そのまま地蔵岳に向かいます。

 

鳳凰小屋からはまた急登になります。

最初は樹林の中をジグザグに登っていき、森林限界を超えると苦手な砂場になります。

今日は荷物が軽いから砂場も大丈夫だろうと思っていましたが、いつものようにアリ地獄に嵌まり前に進みません。

 

苦手な砂場1

苦手な砂場1

 

振り向きながら写真を撮りながら歩いていたら、ソロの若い方に抜かれてしまいました。

なんで普通に登れるんだろう。

 

苦手な砂場2

苦手な砂場2

観音岳と富士山

観音岳と富士山

 

アリ地獄に苦戦しながらも、地蔵岳のオベリスクの麓に到着しました。

予定よりも15分遅れとなりました。

荷物が軽いのに情けないですね。。。

 

オベリスク

オベリスク

 

その2へ続く

 

2017/08/27(日) 横岳登山口から赤岳、横岳、硫黄岳 その2

その1からの続きです。

 

赤岳山頂で1時間程ノンビリしたら、横岳に向かいます。

行きと同様に赤岳展望荘まではクサリ場で大渋滞します。

岩場自体は大したこと無いのですが、慣れてないと怖いかもしれませんね。

 

横岳までの登山道1

横岳までの登山道1

 

赤岳展望荘を通り過ぎる時に、女の子2人のご家族の方から

「赤岳までどれくらい掛かりますか?」

と聞かれました。

 

「さっき登った時は30分くらいだから1時間は掛からないと思いますよ」

と伝えると、旦那さんが女の子に

「宇宙人は30分で登っちゃうんだって」

と伝えます。

 

宇宙人って・・・

トレランの方は自分よりももっと早く登るんですから・・・

家に帰ってきてから写真の時間を見てみたところ、実際は25分で登っていたようですね。

 

気を取り直して横岳に向かいます。

 

横岳までの登山道2

横岳までの登山道2

 

軽快に歩いていましたが、足取りが鈍くなってきます。

気温は低いのですが、日差しが強くて体感的には暑すぎです。

暑いからと腕まくりをしていましたが、肌に日が当たらないように腕まくりをやめます。

これが功を奏して、辛さがなくなりました。

でも急ぐこともないので、ノンビリ歩くことにします。

 

横岳までの登山道3

横岳までの登山道3

 

三叉峰を通り過ぎて、小さなハシゴを3つ登ると横岳の山頂です。

10人ほど休憩されていました。

自分も少し休憩することにします。

雲が少し増えてきましたが、今日は西側の景色が良く見えます。

 

横岳山頂

横岳山頂

横岳から硫黄岳

横岳から硫黄岳

 

休憩後、硫黄岳に向かいます。

最初はクサリとハシゴの岩場ですが、すぐに楽しい稜線歩きになります。

台座ノ頭を巻きながら下る場所は滑りやすいので気をつけて歩きますが、何回か軽く滑りました。

 

硫黄岳までの登山道1

硫黄岳までの登山道1

硫黄岳までの登山道2

硫黄岳までの登山道2

硫黄岳までの登山道3

硫黄岳までの登山道3

 

硫黄岳山荘まで下った後は硫黄岳まで登り返すだけですが、岩がゴロゴロしていて歩きにくくてペースが上がりません。

中盤あたりからようやく普通に歩けるようになり、広々とした硫黄岳の山頂に到着します。

 

硫黄岳山頂

硫黄岳山頂

 

硫黄岳山頂の標識を撮った後は、食事にします。

広すぎてどこに行こうか迷いますが、登山者の少ないハイマツがある方にします。

赤岳、横岳、阿弥陀岳がよく見えて最高ですね。

またまたノンビリ休憩します。

(今日は休憩してばかりかも)

 

硫黄岳から天狗岳

硫黄岳から天狗岳

硫黄岳から横岳、赤岳、阿弥陀岳

硫黄岳から横岳、赤岳、阿弥陀岳

 

食事後はすぐに横岳に戻ろうかと思いましたが、せっかくなので爆裂火口の行き止まりまで散歩してみることにします。

足場が良さそうなところで、たまに爆裂火口を覗き込んでみたりします。

10分程で行き止まりになります。

行き止まりまで行っても何かある訳でも無いので、すぐに戻ります。

往復20分程度のお散歩を終えた後は、横岳に戻ります。

 

硫黄岳の爆裂火口

硫黄岳の爆裂火口

 

台座ノ頭の近くで鳥さんを見掛けます。

最近よく見るイワヒバリですね。

写真を撮って癒されます。

 

横岳山頂の手前で右側にある大洞心を見ると、ロッククライマーの人がチャレンジしています。

あの絶壁からよく降りようと思いますね。

 

大洞心にチャレンジしているクライマー

大洞心にチャレンジしているクライマー

 

横岳に戻ると、1人の登山者が休憩されていました。

着いてすぐに話しかけてくれたので、いろいろとお話しさせていただきました。

美濃戸口から登ってこられたそうですが、上にある駐車場が満車で1時間くらいのロスを生じてからのスタートで大変だったそうです。

 

会話中に2人の方から写真を撮ってくださいって言われました。

みなさん記念撮影が大事なんですね。

自分は景色はたくさん撮りますが、記念撮影にはあまり興味ないから適当な自撮りで済ませてしまいます。。。

お話ししていた方が出発するということで、自分も出発することにします。

 

三叉峰まで戻り、ここで名残り惜しそうに八ヶ岳を眺めます。

残念なことに赤岳はガスの中に入ってしまいました。

気付いたら杣添尾根にもガスが…

下山するだけのでガスの中でもいいですけどね。

 

休憩後は、杣添尾根から下山を開始します。

最初の10分はハイマツ帯、中盤の1時間20分は樹林帯、最後の20分は別荘地といった感じです。

中盤の樹林帯は行きと同様に目印がなくてどれくらい下山したのかが判断つきません。

歩いている時間以上に長く感じます。

途中で3組の方を追い抜きましたが、地味な登山道から登る人もそこそこ居るんだなぁ…と感じました。

16時着を目安に歩いていましたが、1分オーバーで駐車場に到着しました。

 

稜線からいい景色を眺められて、いい1日を過ごすことが出来ましたが、いいことは長く続きません。

夏休み最後の週末ということもあり、帰り道は中央道が50キロの渋滞。

その影響で下道も大渋滞。。。

仕方なく途中からは山道を通って帰りました。

 

コースタイム

海ノ口自然郷駐車場(5:00)~(7:30)三叉峰(7:41)~(8:41)赤岳(9:40)~(10:52)横岳(11:04)~(11:51)硫黄岳(12:44)~(13:38)横岳(13:52)~(14:01)三叉峰(14:10)~(16:01)海ノ口自然郷駐車場