その1からの続きです。
【穂高岳山荘~奥穂高岳】
2時頃から物音を立てて支度をしている方が多かったのであまり眠れず、予定していた4時起きよりも早く起きることになってしまいました。
支度を済まして予定通りの時間に出発しようとしますが、外はガッスガス。
しかも寒い。
奥穂からの景色は期待薄な状態でしたが、Hさんが12時までに上高地に着きたいとのことなので出発します。
最初はハシゴ、クサリで一気に標高を上げます。
ヘッデンを使用しながらなので慎重に登ります。
クサリ場が終わってからもどんどん登っていきます。
日の出の時間を迎える頃にはヘッデン無しでも足元が見えるようになりましたが、ガスで視界が悪くどこが山頂かわかりません。
ニセ山頂がいくつかあって、「穂高岳山荘→」の看板を左に曲がると山頂まで後少し。
山頂まで10メートルくらいまで来ると上空に青空が見えてきます。
おっ、少し待てばガスが無くなるのでは・・・という期待を抱かせくれそうになった時に奥穂高岳の山頂に着きました。
奥穂高岳の山頂は西から吹いてくる強風で寒すぎます。
ささっと記念撮影をして少し待ってみることにしますが、寒さに耐えられないので山頂より東側に行くことにしました。
山頂の東側は無風です。
少し移動するだけでこんなにも違うもんですね。
山頂で待つこと5分、ご来光です。
だいぶ日が昇ってますね。
山頂で待つこと15分、ご来槍です。
ガスがどんどん流れていきます。
山頂に戻ってみると、槍を眺める登山者がズラリと。
少し前まで何も見えなかったので感動しますよね。
ジャンダルムの方はまだガスが多めでした。
山頂の東側に戻り、槍・北穂・涸沢岳を眺めます。
奥穂に来て良かった・・・
穂高岳山荘を出発する時は諦めかけていた奥穂からの眺望を堪能し過ぎて、山頂でノンビリし過ぎてしまいました。
【奥穂高岳~前穂高岳】
名残惜しかったのですが、前穂に向かうことにします。
緩やかに下っていきます。
ちょろっと登り返すと南稜ノ頭がありました。
南稜ノ頭からはトラバースしながらどんどん下っていきます。
途中に長いクサリ場がありますが、気をつければ問題ない程度です。
登山道に危険箇所はありませんが、高度感は感じられて楽しい登山道ですね。
前穂高岳への分岐は意外と遠くてなかなか着きません。
そろそろ分岐があるんじゃないか?と思っていたら岩に「最低コル」「分岐点」と書かれた場所がありました。
「ここから登るの?」という疑問しかありません。
バリルートなんですかね。
明確な登山道を歩いていくことにしました。
前穂を巻くように歩いていきます。
これが意外と長い。
登山道の両脇にハイマツが出てくると紀美子平という分岐に出ました。
紀美子平にはザックがたくさん放置されています。
みなさんザックをデポして前穂に登っているのでしょう。
自分達もザックをデポして穂高岳山荘のお弁当を持って前穂に向かいます。
いきなり急登。
ところどころ手を使いながら登っていきます。
地図に30分と書かれていたので楽勝と思っていたら、登っても登っても山頂が見えません。
「30分は絶対ウソだ~」と2人でブツブツと文句を言いながらサクサク登っていきます。
ずっと急登が続いて傾斜が緩やかになったところに前穂高岳の山頂がありました。
前穂高岳の山頂ではたくさんの登山者が休憩されていました。
眺望も最高で穂高岳の全貌を見渡すことができます。
槍は槍でも鹿島槍など遠くの方まで見渡せました。
風も穏やかなので槍を見ながら穂高岳山荘のお弁当を食べることにしました。
絶景を眺めながらのお弁当は美味し過ぎました。
食事後は奥穂高岳側に行って、壮大な奥穂高岳と槍ヶ岳へと続く稜線を眺めていました。
【前穂高岳~岳沢小屋】
奥穂高岳に続いて前穂高岳でもノンビリし過ぎた為、下山目標を「上高地13時」に下方修正することにしました。
紀美子平まで一気に下ります。
登ってくる登山者が多く避けてる時間が長くなって、紀美子平まで時間が掛かってしまいました。
紀美子平で少し休憩してから出発します。
ザックを背負うと重い。重すぎる。。。
ザックの重さに慣れるまで少し時間が掛かりました。
紀美子平からは急傾斜を一気に下ります。
ここもデジカメをザックにしまって歩くことにします。
長いクサリ場もありますが、ホールド箇所がたくさんあるので難しくはありません。
森林限界が終わると何箇所かハシゴがあります。
あっという間に高度を下げるルートですね。
お花畑が出てくると傾斜が緩やかになります。
ここまでくると岳沢小屋まで10分くらいでしょうか。
お花畑からは正面に焼岳、後ろに奥穂といい眺めですね。
お花畑を眺めながら下って、涸れた岳沢を渡ると岳沢小屋に出ます。
想定よりも早く到着したのと、暑すぎるので岳沢小屋で10時頃までゆっくり休憩することにしました。
【岳沢小屋~上高地】
岳沢小屋に上高地まで1時間30分と書いてあります。
Hさんは「上高地まで11時までに行けるんじゃないですか?」ととんでもないことを言い出します。
岳沢小屋から河童橋が見えますが、どう見ても1時間で着きそうな距離ではありません。
実際に歩いてみて上高地まで1時間30分は自分達のようにそこそこ早く歩く人でないと無理でしょう。
岳沢を渡ります。
渡りきればいいのに対岸の手前で樹林の中の沢沿いを下ってしまいます。
すぐに怪しいと感じましたが、Hさんも「大丈夫じゃない?」と適当発言するので明るい場所まで下ってみることにします。
明るい場所まで下っても登山道らしき場所が見当たりません。
間違ったようですね。
でも、ここから西穂、奥穂、前穂の景色が素晴らしい。
ルートミスして良かったとちょっとだけ思ってしまいました。
岳沢を渡った場所まで戻ってみると渡りきったところに登山道がありました。
ここで10分のロスをしました。
少し岳沢から離れますが、10分程歩くと岳沢の横に出ます。
奥穂が見えるかな?と振り返ってしまいましたが、ここが西穂展望所でした。
西穂展望所から20分程歩きます。
するとヒンヤリした場所を通過します。
上ってくる登山者もいたので、避けて待っているとHさんが天然クーラーの場所であることに気付きます。
天然クーラーに戻ってクールダウンすることにしました。
先週の富岳風穴に続いて2週連続で風穴でヒンヤリすることになるとは。
後は樹林の中を歩いていきます。
意外と長く感じますが、横尾から上高地までの退屈な道に比べれば大したことがありません。
目の前に見慣れた砂利道が現れると、岳沢登山口がありました。
岳沢登山口の手前にある沢で顔を洗ってサッパリしました。
岳沢登山口からは岳沢湿原の遊歩道を歩いていきます。
水がキレイ、景色もキレイ。
岳沢湿原からの明神岳と霞沢岳もいい感じですね。
カメラに収まりきらないので上手に写せませんでしたが、いい景色でしたよ。
河童橋を渡ったところにあるお土産屋さんでHさんが実家へのお土産を買うので長い休憩をします。
自分は待っている間に上高地の水をガブガブと飲んでしまいました。
お腹がタップタップになりながら、上高地バスターミナルまで戻りました。
上高地バスターミナルで3台目のバスに乗ります。
最後の2席しか空いていないのでバラバラに座ります。
すると穂高岳山荘で隣りになった方の隣に座ることになりました。
バスの中では山談義で盛り上がったことはいうまでもありませんね。
コースタイム
【2日目】
穂高岳山荘(4:31)~(5:04)奥穂高岳(5:43)~(5:50)南稜ノ頭(5:50)~(6:47)紀美子平(6:51)~(7:13)前穂高岳(7:52)~(8:14)紀美子平(8:19)~(9:44)岳沢小屋(10:01)~(10:33)西穂展望所(10:33)~(10:53)天然クーラー(10:55)~(11:17)岳沢登山口(11:19)~(11:32)河童橋(11:49)~(11:54)上高地バスターミナル
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